さて今回のインド映画「ラーマン・ラーガブ 2.0(DEVIL)」。
2016年公開された2時間13分、実在したサイコキラーを描いたダークサスペンス。
とことん振り切れた演技のナワーズッディーン様。
圧倒的などす黒いパワー、ナワ様ブラックホールの映画です。
吸い込まれますー。。
あらすじ、感想など、書いていきますね。好き嫌いは分かれるかもしれません。
ご参考までにどうぞ!
『ラーマン・ラーガブ 2.0(DEVIL)』okome のヒトコト感想&勝手におすすめ度
徹底的に どす黒いナワ様ブラックホーーーール!! 吸い込まれるー。。
「勝手におすすめ度」★★★★☆(ダークだけど嫌いじゃないなこの映画)
『ラーマン・ラーガブ 2.0(DEVIL)』監督&キャスト
監督
・アヌラーグ・カシャプ
キャスト
・ナワーズッディーン・シッディーキー
・ヴィッキー・コウシャル
・ショービタ・ドゥーリパーラ
・ムケシュ・チャブラ
・アヌシュカ・サーヘニー
・ヴィピン・シャルマ
・ディーパリ・スーリヤカント・バデカル
・アショク・ロクハンデ
・ハーシュ・シン
・ラジェッシュ・ジャイス
・ヒテシュ・デイヴ
「ラーマン・ラーガブ 2.0(DEVIL)」インド映画あらすじ
2013年1月。インドムンバイのスラム街で、鈍器で殴られ殺された男二人の死体が発見される。現場を捜査したラーカヴァン巡査長のもとに見知らぬ男から「金槌」が届けられ、「殺人の件」とのことで電話が入るが切れてしまう。
〈第1章〉
2015年8月。シンディ・ダルワイ、ラマン・ラガブ、ラマンナと複数の名前を名乗る男が、9件の殺人事件を犯した、と警察署に出頭する。彼は1960年代の世間を震撼させた殺人鬼ラマン・ラガブを尊敬しているのでその名を名乗っているという。「ラマンについては叔父が詳しい。神を会話して人を殺した天使。警官も神の誤りを正す死の天使。いつもあんたを見ていた。あんた自身より自分の方があんたを知っている。俺の想像上の黒い線の上を男が歩いていたので殺した。神が警察署に行って話せと言った」とラーカヴァンに向かって話すラマンナ。警察官たちは「嘘をついている。新聞で見た話をでっち上げている」として、ラマンナを監禁して拷問する。
通りがかりの男たちに助けられ、監禁状態から逃げることができたラマンナだったが、空腹のため、食事を作っている親子を石で襲おうとして失敗する。
その後、鉄棒を探し、手にして歩くようになる。
〈第2章 姉〉
ラマンナは、「食事とシャワーをさせてくれ」、と7年ぶりに姉に会いに行く。怯えながら家に入れる姉だったが、夫が帰ってきて話をするとラマンナは一旦出ていく。が直後にヘルメットをかぶり鉄棒をもって押し入り、姉の夫に殴りかかる。姉はラマンナの希望で買い物に行くが、道端の警官に助けを求めようとしながらも言い出せず、帰宅する。家では幼い息子が椅子に縛られていた。姉はお金を渡してラマンナを追い出そうとするが、逆上されたラマンナに襲われ、一家は惨殺される。ラマンナは姉の金のピアスも奪う。5日後、姉の夫の店が閉まったままなことに不信を抱いた住民に通報され、死体が発見された。
〈第3章 警察〉
クスリをしながら捜査をするラーカヴァン。死体発見現場でラマンナと姉の写真を発見し、ラマンナが犯人ではないかと気が付くが、ラマンナは逃げて行方不明になっていた。
ラマンナはシミーの家に行きセックスをするが、3回中絶をしたこと避妊をしないことをシミーに責められる。その姿を向かいのビルから見つめるラマンナ。
そんな時、金貸しとホテルを経営する男が、2週間前ラマンナに金を貸した、という情報が入る。男は「ラガブを見つけたが、本人は気づいていない、と言っていた」という。
〈第4章 追う者〉
2015年10月。鉄棒を持ちながら街をうろつくラマンナ。すぐそばに警察官がいるが、彼らは気が付かない。シミーの家を観察していたラマンナは、その家のメイドがシミーの家の鍵を持っているのを見て、メイドの家に押し入り、メイドとその夫を殺し、カギを奪う。
〈第5章 追われる者〉
金貸しの男のところに行ったラマンナは警察に見つかり、逃げ出した際に、シャツを残す。そのシャツのポケットには今までの殺人事件の被害者の記述のある日記があった。
ラマンナは密告した金貸しの男を殺す。
ラマンナは幼馴染が働く工場に行って、鉄の棒をもらい、曲げるように加工してもらう。
〈第6章 息子〉
ラーカヴァンは父に呼ばれ、実家に帰る。そこで麻薬中毒であることを見抜かれ責められる。ラーカヴァンは旧知の麻薬の売人のところに行き、この国から出ていけと怒鳴るが反対に「クスリ漬け目死ね」と叩きのめされる。
シミーがスーパーで買い物をしているところに、ラマンナが近づき、神について話しかけた後、「愛をこめて」と自分の半分の写真を張り付けた本を置いていく。
〈第7章 堕ちた天使〉
祭りの夜、燃やされ崩れ落ちる神の像を見つめるラマンナ。
ラーカヴァンは、クラブでアンキタをナンパし、シミーの家に連れ帰る。シミーの家にクスリがないことに逆上したラーカヴァンは誤ってシミーを殺してしまう。その一瞬のすきにアンキタが逃げる。ラーカヴァンは。シミーの死をラマンナの仕業に偽装する。
〈第8章 魂の友〉
ラーカヴァンのいる警察署に出頭するラマンナ。ラマンナは、シミーの死んだ晩に起こったことを自分のことのように話だし、「自分がシミーの部屋に隠していたクスリを持っている、自分がシミーを殺したことにしてもよい」とラーカヴァンに持ちかける。
但し、それをするには邪魔な相手がいる、という。それはラーカヴァンがシミーを殺したことを知っているアンキタの存在だった。
そして「人は必ず魂が引き合う相手がいる」と話し出す。
「最初の殺人は小さなころから自分をいじめていた叔父だった。その後ラーカヴァンがやってきて、別の男を殺して、その凶器に着いた自分の指紋も拭ってくれた」とラーカヴァンとの出会いのきっかけを話す。
そこまで聞いたラーカヴァンは、静かに取調室を出る。そしてアンキタの家に押し入った。
「ラーマン・ラーガブ 2.0(DEVIL)」インド映画見どころ、感想、ネタバレあり!
「ラーマン・ラーガブ 2.0(DEVIL)」60年代に実在したサイコパスにヒントを得た犯罪サスペンス
実はこの映画、実在した犯罪者ラマン・ラガブにヒントを得た映画なんです。ラマンは、シンディー・タルワイ、アンナ、タンビ、ヴェルスワミという別名も使っていたインドの連続殺人犯で、41人を手にかけたことがわかっているそうです。
ただ少なくともそれは1968年8月から発覚した人数で、実はもっと以前から被害者はいるのではないかとささやかれているそう。
この映画の主人公ラマンナは、叔父から話を聞いたというこのラマン・ラガブを崇め、ラマンが鈍器で人を殺していったように、自分も石や鉄の棒に拘っています。
ラマン・ラガブ、知らなかったですが、インドでは有名なサイコキラーなんですね。
そんな人がいるとは知りませんでしたが、恐ろしい話です。。
「ラーマン・ラーガブ 2.0(DEVIL)」ナワーズッディーン・シッディーキーのサイコパス役、ナワ様ブラックホール
ナワーズッディーン・シッディーキー、ナワ様は比較的暗い映画に出演することが多いですが、ここまで振りきれた役をやるとは。
違和感ないんです、全く。映画の中、本当にサイコパスの男を生きていたと思う。
真に演技力がある凄い役者、と思い知りました。
今まで何本かナワ様の映画を観ましたが、役じゃなく「そのもの」に見えたのは初めて。
ラブストーリーはイマイチ、ナワ様にハマってなかったし(主観です)↓↓↓、
この警官の役はなんたって、ずきゅーん!!❤ときたくらいにナワ様かっこいー!となったけど。↓↓↓
この映画のナワ様は、ひたすらサイコパスな殺人鬼で共感もできないし、かっこよくもなんともないんだけど、ただ本当にはまってました。あ、でもお姉さんの金のピアスをするところは、微妙にエロチック。もともと綺麗なお顔だからかしら。
ホントに納得して(殺人鬼に共感はしませんよ)面白く(うわー楽しいーという意味ではなく)観れた映画だった。
これは俳優ナワ様の誉め言葉です!本来のナワ様は、ほんとにいい人だから!!
「ラーマン・ラーガブ 2.0(DEVIL)」ヴィッキー・コウシャルのダークぶり
ヴィッキー・コウシャル、いくつか見てますが、今一つインパクトがなくて。かっこいいなあとは思ってたんですが、こんな役もできるんですね!!びっくりしました。
私が知ってるのは、「平方メートルの恋」や「慕情のアンソロジー」などなど。どちらかというと、ヘタレ?な感じ笑。↓↓↓
それがこんなにダークヒーロー(ヒーローじゃないか。。)役も似合っちゃうとは。。。
静かに狂う、二面性のあるダークな男。薬のおじさんと対峙したとき、床に寝ころび忍び泣く姿もいい。
色気があって、男っぽくて、うっわ誰これ素敵!と思いました。危うい男の魅力ですわ。
役者恐るべしですね。
これからも楽しみな俳優さんだなと思いました。追っていきたいと思いますー!
「ラーマン・ラーガブ 2.0(DEVIL)」サイコパスとは?
ナワーズッディーン演じるラマンナは、サイコパスかな?と思います。
サイコパスってなんぞや?と思いますよね。引用しますね↓
〈サイコパスの10の特徴〉
表面上は口達者
利己的・自己中心的
自慢話をする
自分の非を認めない
結果至上主義
平然と嘘をつく
共感ができない
他人を操ろうとする
良心の欠如
刺激を求める
わー。。。ぴったり。
特に後半、ラーカヴァンを露骨に操ろうとするシーンは「やっぱりそうだよね、そうくるよねー」とサイコパスあるあるに当てはめて、「うんうん」と観ちゃいました。そこで楽しむなよ、って話ですが。
平然と行われる殺人シーンばかりなので、それを嫌悪する人も多いと思いますが、そこまでスプラッターじゃない。
ズシャ!とするシーンはすべて隠されているので、「ぎゃー凄惨すぎるー」と目を覆うシーンはなかったように思います。
それよりも、「自己中心的、良心や罪の意識が欠如してるサイコパスの映画なんだな」と思ったときから、「まあサイコパスなら、冷静に事を運ぶよね」「躊躇しないよね」とか、あるあるに当てはめながら観ちゃったので、冷静に映画そのものを楽しめちゃったというか。
最後も納得がいくエンディングでした。
実際にサイコパスに会ったら怖そうだけど。絶対やだ。。
「ラーマン・ラーガブ 2.0(DEVIL)」インド映画ネットフリックスで見逃しなし!!
「ラーマン・ラーガブ 2.0(DEVIL)」いかがでしょうか。
人それぞれ感じることは違うので、きっと「こんな殺人鬼の話いやだ」「どこが面白いの?」という感想もあるかなと思います。
私も途中までそう思ってたんですが、いつの間にか引き込まれてました。
ナワ様とヴィッキー野演技力もあると思いますし、各章ごとに展開していったのが、わかりやすかったのもあるかも。
ということで映画「ラーマン・ラーガブ 2.0(DEVIL)」、なんだかんだと結構好きな映画で(笑)★★★★4つとさせていただきます!