『Guilty不実の代償』Netflixあらすじネタバレインド映画感想見どころ!★3

インド映画

ネットフリックスで配信されている様々なインド映画。

さて今回は、「Guilty不実の代償」。

2020年公開製作された119分の作品です。

「一体だれが嘘つきなのか?レイプはあったのか?」と最後までハラハラドキドキしました。

では、あらすじ、感想など、書いていきたいと思います。

『Guilty不実の代償』Netflix映画2020ヒトコト感想&勝手におすすめ度

  #MeeToo  嘘つきは誰?     

  「勝手におすすめ度」★★★☆☆(ちょっと辛い)


『Guilty不実の代償』インド映画監督&キャスト

監督

 ・ルチ・ナレイン

キャスト

 ・キアラ・アドヴァニ

 ・アカンシャ・ランジャン・カプール

 ・グルファテ・ピルザダ

 ・タヘル・シャッビル

 ・ニキ・ワリア

 ・マヌ・リシ

 ・ダリップ・タヒル

 ・クナル・ヴィジャイカル


「Guilty不実の代償」インド映画あらすじ結末

2017年、大学では、イケメンで人気者のビジャイとクールで美人なナンキが仲間とガンジャ(麻薬)を吸いながらバンドの練習をしていた。バンドでは、ナンキのセンスある歌詞が売り物。そこに演劇部のタヌが練習を終えてやってくる。ビジャイが好きなタヌは、彼女のナンキがそばにいてもお構いない。煽情的なセリフを吐きながら、ビジャイに執拗に絡む。周りにいた男子学生は面白そうにその様子を見ていた。

2018年2月14日。バレンタインデーのこの日は、学校の創立記念日でフェスが開かれていた。色々なバンドが演奏し、ガンジャや飲酒で学生たちの気分も盛り上がっていた。ビジャイも仲間のダルン、ラジ、ナンキとガンシャ入りビールを飲んでいたが、そこにご機嫌な様子のタヌがやってきて、ビジャイをしきりに誘い出す。その様子を見たナンキは離れていく。そしてビジャイたちはふらふらと男子寮に入っていく。

その後しばらく、タヌが女子寮から姿を消していた。

そして突然、タヌが「ビジャイにレイプされた。周りで笑っていた。#MeeToo」とSNSで告発する。

ビジャイは「誘惑されてはじめ拒否したが、結局合意の上だった」という。仲間のダルンやラジは「タヌは拒否されて怒ってた。」「二人の話だ」「タヌは淫乱なあばずれだ」という。

ビジャイの実家は、サインク・ファーム・シン家。不動産王で政治家の父親とモデルの母を持つ裕福な家。タヌは田舎から出てきた奨学生だった。ビジャイの父親は、警察にも手をまわし、精鋭の弁護団を付けて裁判を受けて立つ、という。言葉に敏感なナンキの家は両親が大学教授で、真面目な家だった。

ビジャイの弁護団の一人、ダヌシュ弁護士は、関係者一人一人から証言を引き出そうとしていた。ダヌシュは大学の2015年卒業生で、ケンブリッジ大学に留学した優秀な弁護士。人々の証言を聞く煮つけ不可解な点、足りない点、何か隠している点、矛盾点があるのに気が付いていく。

ナンキは「自分とタヌはシャワールームでいざこざを起こしたことがある。その時も嘘をついた。その復讐でビジャイを陥れたのだ。彼はレイプする人ではない。彼女は嘘つきだ」という。大学自治会やSNSを見た人がタヌの味方になり、騒ぎはどんどん大きくなっていく。そしてタヌが大学に現れると、衝動的にナンキは平手打ちしてしまい、停

学処分になる。ローズ大学進学を目指していたナンキは動揺し、精神的に不安定になり、常用していた精神安定剤?にますます頼るようになる。

ビジャイとナンキは、夜のドライブに行くが、口論になり、ビジャイは「夜中に大学の博士の部屋に何をしに行ったのだ?博士も呼ぶべきではない」とナンキを責めるが、ナンキは「彼は後見人だ」と怒ってしまう。

ダヌシュはナンキに聴取するが、ナンキはパニックになり、部屋を飛び出す。電車の中でフラッシュバックが起きるナンキ。

ダヌシュはナンキに「何が起きたか知りたくないか」と事件のあった日に何が起こっていたのかを聞き出そうとする。そんな時、ナンキは大学の学生記者がビデオをとっていたことを思い出し、ビデオを届けるが、その時「ビデオに血はないか」とダヌシュに聞き「血が」とパニックになる。ダヌシュは血が何を表しているのか調べを進めるうちに、実はタヌからの被害届が前日に出ていた可能性に行きつく。しかし警察は被害届を受理しなかったために表ざたにならなかったのだ。

ナンキは大学の博士の部屋に行く。博士は「私はナンキの後見人。詩の創作には逞しい想像力が必要。自分はカウンセラー。女性には2種類いる。タヌは悪い女性。男のせいで人生を棒に振るな。君はスペシャルだ」とナンキに語りかけるが、不安定な様子のナンキ。

そしてついに、その日何が起きたかが、寮長の女性の証言により明らかになる。実はタヌは「レイプされた」と夜中の2時30分に寮長に訴えでた。しかし大学関係者にシン家の両親にに連絡され、警察に行きたいというタヌの訴えが潰されていたのだ。タヌは証拠を残すために手も洗わず、乱れた格好のまま時間を過ごしていた。

学内でタヌを支えるデモが始まり、テレビでも中継される一方、ビジャイは仲間とパーティをしていた。非難されるビジャイ。

そしてタヌがSNSで拡散しながら、告訴しないのはなぜか、と言われるようになり告訴するという。しかし実はタヌはシン家から示談金を1回受け取っただったため、レイプ被害があったのかどうかの審理の前に、タヌは名誉棄損と財物搾取材で敗訴してしまう。

タヌは全ての荷物を置いたまま、退寮してしまい、自殺を心配したナンキは彼女を追いかける。タヌは「自殺なんかしない、ムンバイに行ってスターになってビジャイを見返すのだ」という。ナンキは友人のKPがお酒を飲まず素面だったことを思い出す。

そして、大学のフェスの日。ナンキに促され、壇上に上がったタヌは、あの日に会ったことを告白する。ナンキも13歳の時、博士にレイプされたことを告白する。博士からは「男は自制できない、男と女の違い、大人っぽい」などと言われ、「女が悪い」ように言われたこと、でも「自分はまだ13才だったこと」、その後も繰り返し押さえつけられていたことなど。そしてナンキは「自分も、他人を踏み台にし、レイプする男を育てた社会の一員だ」とフェスの人々に語りかける。その場にいたビジャイは皆に非難され、逃げ場を失い、捕まる。


「Guilty不実の代償」インド映画見どころ、感想、ネタバレあり!

「Guilty不実の代償」だれが嘘つきなのか?

弁護士のダヌシュに、いろいろな人が次々と証言をしていくのだけど、みんな「ビジャイは悪くない。ビジャイのような人気者がそんなことをするはずはない。女のタヌが誘ってた」で一貫。

確かにタヌは、煽情的な衣装で、目立ちたがりで、嘘つきなんだけど、日ごろの態度で判断されるのって怖い。

おとぎ話の「おおかみと嘘つきピーター」思い出しました。「オオカミが来たぞー」といつも嘘を言ってたピーターがいざという時、村人に信用されなかったというあの話。

この映画は、殆どの人が、正真正銘の嘘つきたちです。

私は最後まで見て、「え?そういうことー?まじかー。皆ひどい!!!」と思いましたが、もし映画を観る前にこの感想見てくれた人は、「一体だれが嘘ついてるんだ?こいつか!」ともいながらぜひ観ておくんなまし笑。

「Guilty不実の代償」エンディングの#MeeTooフラワーデモ

全体的にくらーい映画で、ダンスもないんですが、エンディングで流れる映像が、凄くおしゃれでアートっぽいんです。

次々に出てくる人たちの顔に、色鮮やかな花が咲いていく。

私は、「フラワーデモを表しているのかな」、と思いました。

「痴漢、DV、レイプなど、弱いものが声をあげられず、黙るしかない世界をやめよう、性暴力をけっして許さず、嫌なものは嫌だと声をあげよう」という呼びかけのフラワーデモ。

インドは、世界でもレイプ被害多い国。レイプで捕まっても、1年後には全員職場や学校に復帰。95パーセント無罪。97パーセント近親者や知り合いが加害者だそうです。

最後にナンキが言っていた通り、他人事ではなく自分の世界のこととしてとらえて、女性や弱いものをしっかり守っていく優しい世界にしなくては、と思います。


「Guilty不実の代償」Netflixインド映画2020 ネットフリックスで新作も見逃しなし!!

「Guilty不実の代償」いかがでしょうか。明るい映画ではないですが、現実的に社会的に観てもよいのかなと思う映画です。

ということで映画「Guilty不実の代償」、★★★3つとさせていただきます!



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