Netflixインド映画=ボリウッド=歌とダンスの華やかな映画!…のイメージですが、この「女神は二度微笑む」は、その二つを一切封印した、本格的サスペンス映画です。
え?ダンスないの?と思ったあなた。えーじゃあ面白くないじゃんと思った、そこのあなた。
ダンスなくても大丈夫!
はらはらどきどき、めちゃめちゃ面白い映画、これは観るべし!です。
『女神は二度微笑む』インド映画ヒトコト感想&おすすめ評価
結末で 一気に回収 ヴィディヤ そう来たか
「勝手におすすめ度」★★★★★(見て損は無し)
「女神は二度微笑む」インド映画監督&キャスト
監督
スジョイ・ゴーシュ
キャスト
ヴィディヤ・バラン
パランブラタ・チャテルジー
ドリティマン・チャタジー
サスワタ・チャテルジー
インドラネイル・セングプタ
ナワーズッディーン・シッディーキー
ダルシャン・ジャリーワーラー
マスード・アクタル
リディ・セン
「女神は二度微笑む」はどんな映画?
「女神は二度微笑む」は、2012年に制作公開された、歌無し、ダンス無し、コメディ要素一切なし。美しき妊婦の失踪した夫をめぐる、国家陰謀本格的サスペンス映画です。
インドフィルムフェア賞5部門を受賞し、アメリカでリメイクも企画されています。
かなり評価された映画なんですよね!
「女神は二度微笑む」インド映画あらすじ
この映画「女神は二度微笑む」は、最初、毒ガスマスクを装着した一人の男が、ネズミを使った実験をするシーンから始まります。
次のシーンは朝8時半、通勤通学でごった返す地下鉄カーリーガート駅。
電車の中、一人の男が焦って何かのカバンを探しているところ、赤ちゃんを抱いた女性が置き忘れたカバンの中の哺乳瓶が割れて、猛毒の毒ガスが発生。100人以上が犠牲になる、バイオテロ事件が起きます。
日本人としては20年前の事件を思い出して、ちょっと辛い場面でもあります。。。
そしてそこから2年後。
場所はコルカタ国際空港。ロンドンからヴィディヤという妊婦が、失踪した夫アーナブを探しにコルカタの警察署を訪れます。ヴィディヤ曰く、ロンドン在住で国際データセンター(NDC)勤務の夫が2週間前にコルカタに来たが、連絡が取れなくなり、失踪してしまったので探してほしい、とのこと。
ヴィディヤの情報をもとに、人のいい警察官のラナの協力を得ながら、アーナブが宿泊していたとされる民宿や出張先のNDC、夫の親せきとされる住所を探し回るが、どこでも、「そんな名前の人は知らない」、「来ていない」、と言われる。出入国管理局に問い合わせても、そんな男は入国していないといわれる。
そんななか、NDCの女性から、「アーナブに似た男が2年前まで働いていた。但し名前はミラン・ダムジーで、ある日突然現れ、突然消えた男だ」と連絡が入る。
そこから情報局の人間、医者、元情報屋、殺し屋など、次々と関係者が出てきて、「夫アーナブは誰なのか?ミラン・ダムジーとの関係は?」という謎が深まり、そして徐々に解明されていく、というストーリーなのです。
がっ。
最後に、一気に伏線が回収され、え???!!!ということがわかるのですー!
「女神は二度微笑む」インド映画見どころ、感想、ネタバレ
「女神は二度微笑む」の女神ってなんのこと?
題名にもある「女神」は、ヒンドゥー教の戦いの女神、ドゥルガー・ブージャー神のこと。
ドゥルガーは、優雅で美しい外見を持ちながら、激しい気性の戦いの神です。
映画でも、ドゥルガー・ブージャーの祭りが最後に描かれますが、大勢の女性が白と赤のサリーをまとって出しと一緒に練り歩くお祭りのようです。
美しい主人公ヴィディヤは、身重の妊婦でありながら、失踪した夫を探すため、単身ロンドンからインドまで乗り込んできた勇気ある女性。
最初は気が強いながらも、しおらしい面も見せていたヴィディヤですが。
時間が経つにつれて、コンピューターに精通した能力を生かし、国家情報局の最高技術責任者のパソコンにハッキングしたり、NDCにカギを壊して忍びこんだり、、「ロンドンで働いてた、ふつうの主婦にしては、スペック高すぎやしませんか?」と思っちゃうくらい、夫のため戦う女になります!
この「女神は二度微笑む」は、ヴィディヤのしおらしい美しさと、いざという時に勇気を出して戦う勇敢さを指しているのだろう、と思いました。
そして最後は、ホントにヴィディヤちゃんの凄さを実感してください!!
「女神は二度微笑む」ハラハラドキドキに目が離せない
最初のバイオテロのシーンと、アーナブとミランの関係が、だんだん繋がっていき、徐々に謎が解きほぐされていくのが、目が離せず面白かったですねー。
また、サスペンスなのですが、殺人シーンがあまりひどく殺伐として無かったのが、私的にはよかったです。グロすぎるのはちょっと勘弁。
あと、この舞台になる都市、コルカタ。
知らなかったのですが、前はカルカッタという名前で、西ベンガル州の州都だったのです。
デリー、ムンバイに次ぐ3番目の規模の都市とのこと、道理で人が多くて活気があるなあと思いました。
前回観た映画が砂漠の舞台で、殆ど人が出て来なかったので、対比が~。
暗くて猥雑な街の様子に、次々に絡んでくる陰謀の様子がぴったり合ってました。
騙し騙され、「誰が本当のことを言ってるの?」「誰を信じたらいいの?」「真実は何?」とどんどん物語に引き込まれていきますよ。
祭りのシーンも派手でよかったですが、その神様を祭るための神像の工房が延々と続く街の様子も、インドだなーと興味深かったです。
「女神は二度微笑む」ナワーズッディーン!
警部役のナワーズッディーン・シッディーキーさん!
この渋い人は誰?誰なの?と一気に目を奪われてしまったのが彼。
主役でもなんでもないのですが、整ったお顔立ちに惹きつけられる演技。
この映画から、ナワーズッディーンさまのとりこになってしまった私は、色々な映画を観ることになるのです。主役から脇役まで色々!
まずはあまりのはまり役だったサイコパスナワ様
ひたすら暗い画面で渋い演技を見せてくれる警官ナワ様
毒親ナワ様
まるでストーカーなナワ様
何故か爽やかなナワ様
ヴィディヤちゃんとはこちらの映画でも共演していて息の合った演技を見せてくれます。
「女神は二度微笑む」一気に伏線回収!最後が泣けるどんでん返し!
あの時のあの表情はこういう意味だったのか、あの時の涙はこれだったのね、、、、など、一気にわかる最後。
「こんな映画大好き!!だけど、こんな最後のシーン、どこかで観たことがあるような」と考えていて、思い出しました!
言っちゃっていいのかな。
言っちゃうか。
「ユージュアル・サスぺクツ」。
観たことありますか?
20~30年位前の映画でしょうか。
「えええ?!」となって、何度も見返しました。
この映画は、そこまで伏線もないし、深くも難しくないので見返さなくても大丈夫だと思います(失礼?)。
さらっと見れる、「インド版ユージュアル・サスペクツ」って感じかなと思いました。
もう一度見れば「なるほどー」と思う箇所があるかも。ぜひ。
最後に。「女神は二度微笑む」インド映画ネットフリックスで見逃しなし!
もともとサスペンスはそれほど好きじゃないので、ドラマも映画も見ないのだけど、この映画は食指が。
ヒロインのヴィディヤ・バランがあまりに美しくて、「この女優さんの映画を観ねばなるまい!」とつい思ってしまったのです。
観てみたら、いやー面白かったです。
最初の事件と失踪した夫がだんだん絡んでくるのは、「ほうほうそういうことなのか~と伏線が回収されているな!」と納得しながら見てたのですが、性格が素直なんで笑、最後の衝撃的なシーンは、全く想像ができず、普通に「ええええ」と声をだしてびっくりしちゃいました。
一観客として、いい反応だったのではないでしょうか、私。
「女神は二度微笑む」は、インド映画にしては短い2時間の尺、一気に楽しんで観ることのできるサスペンス映画です。
主人公のヴィディヤちゃんもめっちゃ美しくて、それだけでも価値あるんじゃないでしょうか。
そして私が一気にファンになってい待ったナワ様もぜひご堪能ください。
最後まで、最後まで、ぜひ楽しんでくださいね。
ということで、「「女神は二度微笑む」は私の大好きな映画「インド版ユージュアル・サスペクツ」にちょっと似てて面白かったので、★★★★4つとさせていただきます。
もしナワ様について知りたかったらこちらもぜひー!