「ザ・ホワイトタイガー」インド映画Netflix感想評価★5原作は?社会派サスペンス!

インド映画

今回ご紹介するネットフリックス配信映画は、2021年新作インド映画「ザ・ホワイトタイガー」。大好きなラージクマール・ラオが出るとなったら観なくてはー!と思って観はじめたんですが。いや、面白い!そしてストーリーが主人公が、かっこいー!

この題名の「ホワイトタイガー」は主人公を表してるんですが、どんな意味?って気になりますよね。

最後まで「どうなるの?!」とハラハラドキドキな社会派サスペンスです。

ではあらすじ感想などご参考にしてくださいね。



『ホワイトタイガー』Netflixインド映画ヒトコト感想&おすすめ評価

檻に入った鶏が 頂点に立つには 犯罪か政治的手段

「勝手におすすめ評価」★★★★★(痛快どんでん返し!)


『ザホワイトタイガーTheWhiteTiger』Netflixインド映画監督&キャスト

監督

ラミン・バーラニ

キャスト

アダーシュ・ゴーラヴ
ラージクマール・ラーオ
プリヤンカー・チョープラ
マヘーシュ・マンジュレーカル
ビジェイ・モーリャ



「ホワイトタイガーTheWhiteTiger」ネトフリインド映画あらすじ(2021年製作/2時間5分)

インドのラクスマンガール村に住むバルラム・ハルワイは、平凡で貧しい生まれながら子どもの頃から優秀で奨学金をもらいデリーに誘われていた。が、厳しい祖母中心の生活のもと、父はやせ衰えて病死、自身も小学校を辞めさせられて兄と一緒にお茶屋で働くようになる。

村の強欲な地主「コウノトリ」と長男「マングース」に搾取され支配される日々は、バルラムにとって、まるで檻の中で従順に一生を過ごし絞殺されるのを待つ鶏のようだった。

そんなある日、コウノトリがアメリカ帰りの次男アショカを伴い村を訪れる。アショカを見た瞬間、バルラムは彼の運転手として働くことを決意し売り込む。

バルワイは第2運転手として雑用を務めながら、第一運転手が実はムスリムだったことを知り蹴落とし、自分が第一運転手になりあがる。

アショクにはアメリカで知り合った、明るく現代的な考え方の妻ピンキーがいた。彼らに仕えながらこの貧困を脱したいと野心を燃やすバルワイ。必死に働きながらも、ほとんどを祖母たちへの仕送りに費やし、自分の手元には残らないことにだんだん疑問を持つようになる。

そんなとき、誕生日にしたたか酔ったピンキーは車を運転し、路上生活者の子どもをひき逃げしてしまう。救急車を呼ばなくてはというピンキーたちを車に乗せ、咄嗟に逃げて主人たちを守ったつもりになっていたバルワイだったが、そのあと思いもかけない事態が彼を待っていた。

バルワイはこの生活から抜け出せるのか?アショクたちとの関係は?

 


「ザ・ホワイトタイガーTheWhiteTiger」Netflixインド映画見どころ、感想一部ネタバレあり!

 

「ホワイトタイガー」メインキャラのアダーシュ・ゴーラヴ、ラージクマール・ラオ、プリヤンカー・チョープラ・ジョナス

アダーシュ・ゴーラヴ

主人公のバルワイを演じたのはアダーシュ・ゴーラヴ。貧民層の出身ながら、生来の頭脳と機転を生かし、犯罪に手を染め成りあがっていく男を演じています。最初のおどおどした感じから一転、成功者となってからのオーラの出方はまるで別人!かっこいいです!

彼、何かの映画で見たことあるんですよねー。大きな目、ラクダやキリンのように長いまつげが吸い込まれそう。そして八重歯がある印象的な口もと。何の映画だったんだろうなあ。多分脇役なんです。シャールクカーンの映画かレイラだったか。この「ホワイトタイガー」では貧しい青年の役なので、「それほどイケメンではない?」と思ってたのですが、映画が進むにつれ「え?意外にかっこいい」「いやかっこいい!」となりました笑。そして見つけちゃいましたよー。

端正なお顔立ち。演技もうまい。これから注目すべき俳優さんかな?今後のネットフリックスの映画やドラマにも出てくれそうですね。




そしてインド人夫妻のアショクとピンキーは、ラージクマール・ラオとプリヤンカー・チョープラ・ジョナス。

ラージクマール・ラオ

この写真は、せ、せ、セクシーでござるー!

この「ホワイトタイガー」では、裕福な家の次男坊に生まれ、アメリカに留学し、インド社会のやり方に疑問を持っていながらも、家や親に従わざるを得ない育ちのいいお坊ちゃん男を演じています。

ラージクマール・ラオさんは「ストウリー」「LUDO」が面白い作品でした!

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きゃー。この映画でも観れて嬉しいー。私は彼の笑顔とダンスが好きなんですけど、この作品はなかったですねーちょっと残念な気持ち。

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プリヤンカー・チョープラ・ジョナス

余この映画ではラージクマール演じる裕福な家の次男の妻を演じていましたプリヤンカ。

インドが誇る世界的美人女優プリヤンカですが、10歳年下のニック・ジョナスと結婚!にはびっくりしました。私が最初に観たプリヤンカちゃんは「DON」だったかな?美しさがゴゴゴゴゴゴと迫ってくる感じに圧倒されましたー。アメリカドラマの「クワンティコ」でも体を張った演技が素晴らしかったですね!

この映画では今一つプリヤンカちゃんの美しさが足りなかったような。。。もっと見たかったなー。



 「ザ・ホワイトタイガー」1000あるカースト、貧富の差、賄賂

主人公バルラム・ハルワイですが、ハルワイはお菓子職人のカーストとのこと。ハルワってお菓子もありますもんね。なんとカーストは1000くらいの職業に細分化されているんだそうです。兄のキシャンがお茶屋さんで働いてましたが、そういう意味もあったのかな?映画の中でもそんな話が出ています。

この映画の面白さは、そのカーストが絡んでいる話だということ。年長者や親が結婚相手を決める慣習、仕事を決める慣習。自由な風を吹き込んだはずのアメリカ帰りの妻やアショクもその慣習にあることをきっかけに自分の意見も言えず、巻き込まれて、潰されていく。

この映画で衝撃だったのは、使用人が粗相を犯したら(雇い主を裏切ったら)、村の親族一家惨殺ってこと最後の方でバルワイが新聞を読んでいるシーンがありますが、そこに乗っていたのは田舎の村で17人惨殺された事件。よくあることなんですね。。。怖い。そうやって使用人が反抗しないよう、縛っているのもあるんですね。

こんな世界観の中で自身が成功をつかみ取るためには、自分は自分と割り切らないと生きていけないですね。

本来恵まれているはずの現代的な考えを持っていたはずのアショクが、あることをきっかけに自分の考えをなくし、親や兄の言うことを聞く人形になってしまったのは、残念。



 

「ザ・ホワイトタイガー」ベストセラー小説映画化、ちょっとネタバレ

この映画は、ブッカー賞受賞アラヴィンド・アディガによるベストセラー小説「グローバリズム出づる処の殺人者より」がもとになっています。

主人公の成り上がり具合、社会の賄賂システムを都合の良いように逆手にとって、そしてきちんと社会に還元していく姿は、庶民たちにとって喝采ものだろうなあと思います。

トラが自分の鋭い爪を隠して獲物に忍び寄り、襲い掛かる。

それが実は珍しい伝説のトラだったわけですよね。

貧しいものが頂点に立つには、犯罪か政治的手段を使うこと。

主人公のバルワイは、裕福な権力者のそばでじっとその姿を見て、その二つを有効的に使うのです。

バンガロール。アウトソーシング。賄賂。彼の事業に「ホワイトタイガードライバーズ」という名前を付けたのは、彼自身がホワイトタイガーを自負していたのもあるでしょうけど、なんだか貧しい者たちの希望でもあるのかなーなんて思いました。

アショクに「借りた」お金は、反逆成功した今、庶民の手助けをして、自立するための社会貢献に使ってもいるんですね。弱肉強食だわ。。そこは映画を観てもらうということで。

そこがスカッとしていいなあと思える、後味がいいクライムサスペンスです!



 

「ホワイトタイガー」ホワイトタイガーの意味は?


タイトルになっている「ホワイトタイガー」は、主人公を表しています。

白いトラは、数十年に1頭しか生まれない希少なトラとのこと。日本でいう「白虎」ですね。インドなどでは神様の使いとも言われるようです。

写真見てもかっこいいですね!

カーストの低い貧しい生まれの主人公バルラムの機転と賢さ、成り上がりを指してるんですね。

鋭い爪を隠して巧妙に動くその姿。

ちなみにホワイトタイガーについての解説はこちら。引用しました。

インドに生息するベンガルトラの白変種です。体毛は白色もしくはクリーム色に黒の縞模様。縞模様は個体によって茶色だったり、ほとんど見えないものもいます。かつてはインド北部や中東部に数頭いたといわれる白いトラも、トラ全体の数が減ってしまった今では飼育下でしか目にすることができません。全世界でも250頭あまり、国内には30頭ほどしかいない希少種です。

 

 

野生のホワイトタイガーは1951年にインドで捕獲されたのを最後に発見されていません。動物園や保護施設にいるホワイトタイガーたちは全世界で約250頭です。日本にはこのうちの30頭が暮らしています。ほとんどが人工的に繁殖したホワイトタイガーです。そのため、近親交配の影響で短命な個体が少なくありません。このことからもホワイトタイガーは非常に希少な存在であることがわかります。

 

野生ではもう見かけてないんですね(´;ω;`)ウゥゥ。氷河期時代に雪に紛れて生活していたトラの遺伝子が残っていて、時たま生まれるだけだそうですが、目立つ体毛ゆえに狩りの対象になってしまうとか。目立つと潰される、人間もそういうことなんですね。

 

 



「ザ・ホワイトタイガーTheWhiteTiger」ネットフリックスインド映画新作見逃しなし!

「ザ・ホワイトタイガー」いかがでしょうか。

貧しいものが機転と知恵を使って、犯罪に手を染めながら成りあがる痛快なクライムサスペンス映画です。ラージクマール・ラオが出るので惹かれて観たけど、いやいやどっこい、ストーリーも主人公のアダーシュもめちゃめちゃよかった!

ということで「ザ・ホワイトタイガー」、ぜひおすすめ★★★★5つとさせていただきます!



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