『あなたかもしれない』ネトフリインド映画衝撃の結末!人が怖い【HIV検査啓発】あらすじ

インド映画

「あなたかもしれない」はインド映画です。恐怖映画です。

では、どんな恐怖がある映画なのか。

最後に、「こんな怖さがあったのか」「ひー胸糞悪い。。。」と叫んでしまったくらい、マジでドン引きです。。。。

でも好き笑。

『あなたかもしれない』okome のヒトコト感想&勝手におすすめ度

     怖いのは じわじわとくる 自分かも

    「勝手におすすめ度」★★★★☆(こういうの結構好き)


「あなたかもしれない」はどんなインド映画?

2018年に公開された、HIV検査をめぐる、101分のインド映画です。

インド映画にしては短い尺。

2時間ドラマの域ですね。最後までじっくり見ると「怖さ」がやってきます。

「あなたかもしれない」あらすじ

舞台は、インドにあるメドチェック健診センター。

健診専門で、インド国内あちこちから検査を受けに大勢の人が訪れる名の知れたセンターです。

朝早く来て検査をしても、結果が渡されるのは夕方5時以降の決まりがあるので、検査結果を知るためには、一日待たないといけないのです。

の厳しい院長もと、たくさんの検査技師が働いていますが、そのセンターの顔である受付嬢ディーパは同僚から借金したり、遅刻したり、仕事中に長電話したり、ちょっといい加減なところのある自分本位な女性。

その受付嬢に、HIV検査を受けた男女7人が、少しでも早く検査結果を知るためわいろを渡し、結果を知る…というのが話の簡単な話の筋です。

「あなたかもしれない」見どころ、感想、ネタバレ

「あなたかもしれない」待つ時間の恐怖

結果が出るまでの時間。

体感時間は人それぞれですが、病気や死につながるかもしれない検査結果を待つ焦燥感は嫌なものですよね。

男女7人の検査を受けたメンバーは、一人ひとりその恐怖に震えていましたが、一人の男性が、自分の身の上話をすることにより、それぞれが告白をし、少し肩の荷を軽くしていきます。

打ち明け話をする、って気持ちが楽になるんだよね、と改めて思ったシーン。ここはちょっとほっこりしました。

「あなたかもしれない」待ち時間短縮のためのルピー

そして、受付嬢にわいろを渡し、少しでも早く結果を聞き出そうと画策しますが、そのお値段、7000ルピー。

受付嬢と母親の私用の長電話の様子から、今日5000ルピー滞納している家賃?を払わないと家を追い出されるらしいことを知った、男性が持ちかけた金額です。

1ルピーっていくらなの?と思い調べてみました。

2020年8月12日現在、1ルピー=1.42円。

昨日のニュースでルピー下落した下落したー!と騒いでたので、撮影時の相場とは前後してると思いますが。

じゃあ、そのルピーの価値は?と思いますよね。

これも調べてみました。

・マクドナルドのセット 99ルピー。

・チャイ 3~10ルピー。

・中級レストラン  300~1,200ルピー。

ざっとこんな感じ。

マックセットで考えると、インドの生活水準から考えて(勝手な自己判断です)1,000円くらいなのかな?と思います。

同僚への借金が、3,000ルピー→30,000円。

家賃滞納が、5,000ルピー→50,000円。

なんかあってそうな気がする笑。

そして、わいろとして女性に渡した金額が、7,000ルピー。

7万円。

結果を早く知るためだけなのに、相当な金額だと想像できます。

それだけ払っても知りたい結果だったんです。

この金額、映画を見ていたら、覚えていてくださいね。この価値。

「あなたかもしれない」日常の生活でHIVになるかもしれない恐怖

この映画に出てくる検査を受けたメンバーは7人。

それぞれ、どんな事情があってこのセンターに来ることになったのか。

それを見ていくと、身近なところにHIV感染に至るかもしれない種があることに気づいてしまいます。

①警視監の男性

エイズ患者がインドの35パーセントを占める地域で働いている悪徳警官。わいろもらいまくり、タダで娼婦を抱きまくりの生活。

②建設業の男性

見通しの悪い雨の日に事故を起こし、トラック運転手の男性を轢いてしまう。男性を介抱、ごまかして罪は免れたが、被害者が2週間後死亡、末期のエイズ患者だったことを知った。

③会社員の男性

3年前、出張先の飲み会で、同僚にけしかけられ、羽目を外し、売春婦と一夜を共にした。避妊したどうか記憶がない。けしかけた同僚はエイズを発症して死亡した。

④市立病院の薬剤師

2年前まで付き合っていた彼女が別の男性と結婚後、エイズを発症し、死亡。自分も一年前に結婚し、妻が妊娠中。自分ばかりでなく、妻や胎児が心配。

⑤大学生の男性

一緒に生活していた友人がエイズを発症した。ちょっとした遊びで、同じ注射器で注射(覚せい剤?)をし合う仲だった。

⑥若い女性

1年前、電車の中で見知らぬ男性にレイプされた。幼馴染の男性と結婚を控えている。

⑦弁護士の男性

法廷で仕事中、逃げ出した被告人に放った警官の威嚇射撃の誤射で、重傷を負った。出所不明の血液9本を輸血した。

 

自業自得や不幸な出来事もありますが、普通の彼氏彼女の関係にも感染の危険性がある恐怖。

悪気がないのに、家族や大事な人を傷つけてしまうかもしれない恐怖。

無自覚、無症状が5~10年続く場合があるそうです。

昔の出来事で、今まで何ともなかったから、では済まされないのですね。

「あなたかもしれない」人を信じられない、恐怖

これは、最後、「ひー!!こわい!!!」と声に出してしまった恐怖です。

途中、メンバーが連帯し、打ち明け合い、辛抱強く待っていて。

一人ひとり、結果を知り。

そして。最後の一人。

これ以上、書けない。

これは最後まで、観てほしいの、取っておきたいです。

めっちゃ胸糞悪くなりますが、観ないではいられない衝撃の結末ですよ。

そして、これが実話ではなく、映画であることに安堵しました。

こんなことが現実に起こったら、絶望で泣いちゃうよ。


最後に。「あなたかもしれない」ネットフリックスで見逃しなし!

世界的に、新型コロナウイルスの感染者数が毎日話題になっている昨今。

PCR検査を受ける人も増えて(受けられる体制になったのか?)、検査を受けた人は、「自分は陽性ではないだろうか、大丈夫だろうか」

「もし自分が陽性だったら、会社は?家族は?どうなるのだろうか」

…という不安な気持ちで、結果が出るのを待っているんだろうなと思います。

待ってる時間は、嫌ですよね。

もしもを考え出すと、経験したことがないから余計、マイナス思考のループにハマりそうで、怖い。

この「あなたかもしれない」はそんな「待ってる時間」を題材にした怖い映画。

これは101分と、インド映画にしては短い話です。

エンドロールまで観終わったとあと思ったのは、「中学生や高校生に観てほしいなあ」ということ。

身近にHIV感染の種がある、知らぬ間に人にうつしていまうことがある、けれどめったなことでは感染しない、今は発症を抑える薬がある、他の感染症ほど怖くない、感染者を差別してはいけない、などなど。

なんか、新型ウイルスコロナと似ていませんか。

新型ウイルスは薬はないけれどもね。

あまり知られていないインド映画だと思いますが、NETFLIXで観られるし、緊迫した状況が延々と続くのであっという間に終わります。

観てみてほしい。

最後、めちゃ胸糞悪くなりますが笑。

何回も言っちゃう。

あー、でもこの映画が、ほんと、映画でよかった。

それだけが救い。ということで、★★★★4つです。

 


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