『シリアスな男たち』ネットフリックス新作あらすじ感想結末インド映画見どころおすすめ!★4

インド映画

ネットフリックスで配信されている様々なインド映画。推しの俳優さんたちの映画を観るとテンション上がりますよね!

さて今回は、2020年10月に配信されたナワーズッディーン・シッディーキー、私の大好きなナワ様主演の「シリアスな男たち」。

2020年公開製作された1時間54分のダークヒューマンコメディ作品です。

「え?そんなことになってしまうの?」と、ちょっとどんでん返しというか、意外な結末。

どんな結末か気になりますよね。しかもイケオジなナワ様が主役、どんな役なのかも気になります。悪役なのか、警察官なのか、新聞記者なのか。。。果たして今回はどんな演技で魅了してくれるのか。きゃー。

ホントに最後どうなっちゃうのかハラハラドキドキしました。

なかなか面白かったですよー。ぜひ見ていただきたい!

では、あらすじ、感想など、書いていきたいと思います。お楽しみくださいね。

『シリアスな男たち』Netflixインド映画ヒトコト感想&勝手におすすめ度

  どもたち 親の自己実現の おもちゃじゃない     

  「勝手におすすめ度」★★★★☆(インドの毒親。。)


『シリアスな男たち』インド映画監督&キャスト

監督

 ・スディール・ミシュラ

キャスト

 ・ナワーズッディーン・シッディーキー

 ・ナーセル

 ・アクシャ・ダス

 ・インディラ・ティワリ

 ・サンジャイ・ナルビカル

 ・シュウェタ・バス・プラサド


「シリアスな男たち」インド映画あらすじ結末

アヤン・マンの祖父はかつて間違って一等車に乗ってしまい、「ここはバラモン専用の車両だ」と言われたことにショックを受けて心臓発作を起こし死んでしまった。その他過去の出来事がアヤンの人生の考え方を形成していた。

ムンバイの貧しい町に住むアヤンは、有名な博士のいる国立基礎研究所で働いている。ボスは10年以上地球外生命体を探しているアチャリア。予算獲得のためトーデ大臣にビデオを映しながら研究について説明するが、大臣は研究に対する理解力がなさ過ぎて予算がおりそうもない。他の研究者と研究費についてライバル関係にありいがみ合っている。

アヤンたち職員は博士たちに「ばか、愚か者」と言われており、アヤンは密かに博士たちを最先端の研究ばかりしている「シリアスな男」と呼んでいた。

アヤンは、働かなくても暮らしていける豊かな世代を形成するには4世代までが必要と考えていた。学校に行っていない父親世代を1世代、学校に通った自分を2世代、教育を重要視しいい学校に言った息子を3世代。息子の子供が4世代。その豊かな世界を享受するためには自分の子供を優秀に育てることが重要と考えていた。

 

アヤンは、高級ホテルに妊娠中の妻オジャと忍び込み、宿泊客のように装い、プールサイドで寛いでいた。そこで陣痛が始まり、妻はスタッフたちにタオルで隠してもらい、罵詈雑言を吐きながら出産をする。アヤンは子どもが少し成長すると、キリスト教の優秀な私立学校の受験をさせる。上司に推薦状を無理やり書いてもらい受験するが息子のアディは大人しく言葉を話さない。アヤンは自分が最下層カーストのシュードラだから受験に向かないのか、など学校の試験官と言い合いになる。結局実力がなくアディは試験に落ちてしまうが、アヤンは「カーストの優遇は廃止すべき」とつぶやく。

そして6年後、息子のアディはその学校に通っていた。数学の時間にぼんやり外を見ていたアディは、教師に「何を見ているのか」と聞かれ「光合成を見ている」といい、教師に聞かれていない数学の問題について語りだす。怒った教師は校長に訴え、アヤンやオジャが呼び出されるが、アヤンが「最初はこの学校に落ちたが、2年後実力で入学した。アディは科学大会で1位を獲得し、他の学校から奨学金を提示され転校を勧められている」と話すと、校長は優秀な子供はこのまま残ってほしいと話す。母親のオジャは「謙虚に礼儀正しく生きてほしい」と考えているが、アヤンは「お辞儀をしても馬鹿にされるだけだ」と話す。

そのころ研究所では、研究資金の使い道について博士同士の争いが熾烈になってきていた。

貧しい町のイギリスの元刑務所だったアパートから、科学の天才少年が生まれたというニュースで、テレビ局の取材を受けたアディ。「科学で可能性が広がる」と堂々と語るアディの姿は注目を集める。

ある夜、アヤンは、お金と引き換えに、屋台の男から小学校の試験問題が入った封筒を受け取る。屋台の男は工学や科学の問題じゃなく小学校の問題であることにいぶかし気だった。

アヤンとアディは「アディの話すことは誰も理解できない」「自分でも理解できない」「相手が何か言ったら怒鳴れ」という会話を密かにかわす。

そんな時、地元の政治家のケジャブとアヌジャ親子が、アディに目を付ける。1600億ルピーかかる再開発の地元民の説得にアディに一役買ってもらいたいと持ちかけ、「アディ100パーセント不可触民」などと写真をとる。説明会にもアディに出演を持ちかけるが、海上に父親のアヤンの姿はなかった。アディは父親の作った原稿を暗記してスピーチしていたのだった。アディは耳に付けたイヤホンから聞こえる父のアドバイスやセリフをそのまましゃべっていた。会場で出された算数の問題や質問も、アヤンが背後で計算していた。

同じアパートに住むアディの友人サヤリが成績不振で父親に怒られてしまい、うっかりアディは自分も頭が悪いこと、事前にテストを手に入れ勉強していることをサヤリに話してしまう。サヤリに口止めするものの、翌日からサヤリはアディをからかい始める。

ある日、不可触民解放の父アンベードカル先生にちなんで行われた優秀な子供20人の集まりに選ばれたアディだったが、秘密を話してしまったことで不安になり、アヤンに秘密をばらしてしまったことを打ち明ける。アヤンはお菓子を手にサヤンを呼び出し、秘密をばらしたら、父親や家族に害が及ぶ、と静かに話す。

研究所では、アチャリアのバルーンによる地球外生命体取得プロジェクトが失敗していたが、成功していたとごまかしていた。アヤンはアチャリアのライバル博士にその不正情報を流しアチャリア失脚を狙った。うるさい上司を追いやったと思ったアヤンだったが、アチャリアがアディの学校に赴任。アチャリアは、アディと面談したときにアディの能力は全くなく、これまでのことはペテンだったということに気づく。アヤンはアチャリアを研究所に復帰させるようにするので、アディの件は秘密にしてほしいと頼む。

そのころからアディは勉強の幻視や幻聴が始まり、スピーチも話せなくなリ、ママと叫び、意識を失って倒れてしまう。

そしてついに政治家たちにアディの不正がばれる。再開発プロジェクトを成功させたい政治家たちは、アヤンに何とかアディを番組に出演させろという。サヤリの父親にもばれるが、「俺たちと違う人生を息子たちには歩ませたい」とアヤンは訴える。

その後、アディの様子はますます悪化し、壁に頭を打ち付けるようになり、お漏らしも始まる。異常な様子に、母のオジャが気が付き、怒ったオジャは「息子を利用するのは全て自分のためだ。嘘をやめて」と訴える。

アヤンはアチャリア博士にアディを連れて会いに行く。そこでアヤンは、1991年地球環境会議で賞をとったロバートの写真を見せ、そこに写っているのは、子どもの頃の自分と妊娠した母親だと言う。たまたまアヤンの村に撮影に来たロバートに、「女性の写真を取れたら1万ルピーあげる、このままでは健康的だから」と言われたために、母は数日間で5キロ痩せたこと、写真は取れて、結果2万もらったが、その後母親は亡くなり、生まれた弟もすぐになくなってしまったこと、そのお金で自分は進学したことを告白する。

事情を理解したアチャリアは、アヤンに息子を見せモノにしないように諭し、アディには失敗から学べることがある、失敗しても大丈夫なことを話す。

そして、再開発の会場で、アディが話すことになった。アヤンはアディに「好きに話してもよい」といい、アディは「僕は何も知らない。パパが教えてくれた」と話す。謙虚な子供だと絶賛されるアディ。

その後、アディは公立小学校に転校する。テストの成績は55パーセントの成績で合格していた。それを伝えにアヤンのところに行くと、アヤンは以前のアディのように少し常軌を逸していた。


「シリアスな男たち」インド映画見どころ、感想、ネタバレあり!

「シリアスな男たち」いわゆる毒親?

最下層シュードラから這い上がるための、アヤンの数世代にわたる周到な計画のはずだったけど、それが嘘にうそを重ねて子どもを犠牲にするものだったとは。。。

途中までは「教育熱心な親だなあ」「育休2か月もとるんだ」「どうやったら普通の親からこんな宇宙を語る優秀な息子が生まれるんだろう、アヤン凄い」と思いましたが。

全部、アディが話していたのは、アヤンが研究所で上司から聞いた話の受け売りだったわけです。

小学校の試験問題を不正入手するのもお金かかるだろうし、その後中学高校大学と進んだときに、次第に自分の手に負えなくなる時が早晩来ることをアヤンはわからなかったのだろうか、と思います。ちょっと浅はかです。

アディの幸せじゃないですよね。アディはアディで自分らしく生きる権利があるはずです。子どもは、親が意のままにしてもよい従属物ではない。

アヤン自身の見栄とご先祖のカーストの恨みがやらせたこと。母親や弟がカーストが低く貧しかったがために死んでしまった、その悲しい背景はわかるのですが。。

アディが最後、楽しそうに公立の小学校に通い、母親と普通に笑って過ごしているのが救い。

でもお父ちゃんのアヤンは、この普通の現実を受け止めきれず、耐えきれなかったんだよねえ。起こしてしまったことはかなり悪質で、きっと仕事も解雇になっただろうし、バッシングもされただろうし、そのせいかもしれないけど、これは可哀想だなあ。。。と思いました。お父ちゃんアヤン、是非zディのためにもがんばって立ち直ってほしいと思います。

「シリアスな男たち」カースト問題

学校に合格するしない、がカーストのせいだったのかどうか。

この映画では、多分実力がなかったから受からなかったのだろうと思いますが、きっとインドではカーストの優遇はあるあるの話なのでしょうね。。。

学校関係者はカースト問題を表に出すとまずいので慌てている様子が描かれていますが、これもインドの現実なんだろうな、と思います。先日もカーストに絡むレイプや殺人事件がインド国内の大きなニュースになり、デモが起きていたようです。今まではすべて隠匿されていたので事件になるだけ、進歩してるんでしょうが、少しでも公平な世の中になるといいですね。

少なくとも、子どもの試験は公平に実力が発揮できる世の中になってほしいなあと思います。


「シリアスな男たち」インド映画ネットフリックスで見逃しなし!!

「シリアスな男たち」いかがでしょうか。

かなりの毒親と子どもの物語、なのですが、エピソードもしっかりしていて、最後は救いがあり、私は好きな作品でした。あと、ナワーズッディーン・シッディーキー、結構好きなんですー!すごくイケメンでも高身長でも筋肉マッチョでもないんですが笑、気になる俳優さんの一人のなので、この映画は早速観ちゃいました。やっぱ演技上手くて好きー!

ということで映画「シリアスな男たち」、★★★★4つとさせていただきます!



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