『ラーンジャナーRaanjhanaa』あらすじ感想おすすめインド映画評価★3

インド映画

昨今のインド映画の中で特に評判の良かった良作、「ベスト・オブ・ベスト」の布陣で開催してくれているインディアンムービーウィーク2020、そしてリターンズ!

IMWさん、ホントにホントにありがとうございます!

今回の映画は「ラーンジャナー」です。

「無職の大卒」のダヌシュが主演ですって?それは観たい、観てみたい!

演技もダンスもキレキレのダヌシュですよ、そりゃ期待しちゃいます。

どんなお話なのかしら?聞くところによると涙なしでは観れないとか。。。あんなこんなの悲恋物語?想像妄想膨らんじゃいますよね。観たいでしょ?観てみたいですよね。

それでは、あらすじ、感想など、ご参考までにどうぞご覧くださいね。


『ラーンジャナー』IMW2020リターンズインド映画ヒトコト感想&おすすめ評価

周りを巻き込むストーカー男 ダンスも話もよいけど 賛否あるかと。。。      

「勝手におすすめ度」★★★☆☆(ダヌシュお好きな人はぜひ)

『ラーンジャナー』監督&キャスト

監督

 ・アーナンド・L・ラーイ

キャスト

・ダヌシュ

・ソーナム・カプール

・モハンマド・ズィーシャン・アユーブ

・スワラー・バースカル



「ラーンジャナー」インド映画あらすじ

バナラシに住むタミル人のクンダンは地域のガキ大将。ある日、美しい少女ゾーヤーを一目見て恋に落ち、運命の相手と思い込む。

16才になったころクンダンはゾーヤーに告白するが、突然の告白に平手打ちされる。

ヒンドゥー教バラモンの家庭に育ったにもかかわらず、クンダンはイスラーム名を名乗り、めげずに何回も告白を続ける。ゾーヤーの家はイスラーム教徒だったのだ。

しかし、恋が実りそうな瞬間、クンダンがヒンドゥー教徒であることがばれて拒絶される。絶望したクンダンは、ゾーヤーのリキシャに乗り込み、目の前で手首を切り自殺を図る。

事の次第に激怒したゾーヤーの親は、世間体を気にして、ゾーヤーを遠方アリーガルの学校に転校させる。

一命をとりとめ、ひたすらゾーヤーを思いながら待ち続けるクンダン。数年後、大学生になったゾーヤーはクンダンのことはすっかり忘れて帰ってくる。

ゾーヤーの親は良家の医者と結婚させようとお見合いを計画していたのだ。お見合いを壊したいゾーヤーはクンダンに相談し、お見合い相手を陥れ、破談にさせる。すっかりゾーヤーは自分のことが好きなんだと思い込んでいたクンダンだったが、実はゾーヤーには学生運動の指導者の恋人がいた。

愛するゾーヤーのため一肌脱ぎ、自暴自棄になり、自分も同日に幼馴染と結婚を決めるクンダン。

しかし結婚式当日、クンダンはゾーヤーの相手がヒンドゥー教徒であることを知ってしまう。

怒ったクンダンは、自分の結婚式を放り出して、ゾーヤーの式場に乗り込む。そして婚約者がヒンドゥー教徒であることをばらす。婚約者は参列者たちに嬲り殺されるように痛めつけられ路上に放り出されてしまう。絶望したゾーヤーは自殺を図るのだが。。。

クンダンとゾーヤーの恋の行方は?


「ラーンジャナー」IMW2020リターンズインド映画見どころ、感想、ちょこっと結末ネタバレあり!

「ラーンジャナー」北インドパンジャーブ伝承「ヒールとラーンジャー」がもとに

この映画は、北インドパンジャーブ伝承「ヒールとラーンジャー」に基づいたラブストーリーとのこと。インド人はたいてい知っている物語だそうです。イザナギイザナミの話みたいな感じでしょうか(日本人知らない人が多いかしら)。

どんな物語なのでしょう。気になりますよね。

簡単に言うと、ラーンジャーという青年が仕事先のお嬢さんであるヒールと恋に落ちる報われない物語です。

家族の反対→ヒールは別の男と結婚→ラーンジャー放浪者→ヒールと再会→なんだかんだと2人は結婚→結婚式当日にヒール毒殺&ラーンジャー自殺。

色々盛り込んだ悲恋物語ですね。。

この物語が構想にあったとすると、「ラーンジャナー」の色々が理解できます。

クンダンは、ゾーヤーの家の便利屋みたいな仕事をしているし、家族には認められていないし、クンダンはその後放浪生活をします。この伝承に沿った話の展開になっていますよね。

ネタバレですが、ゾーヤーは実際には死にませんが、ほぼ心が死んで人生の自殺行為に向かいます。自分が警察に捕まることを覚悟で、愛する人を結果的に殺したクンダンを陥れ、殺そうとするのです。

しかし、クンダンはその計画も何もかもお見通し。

ゾーヤーが自分を殺す計画であることを知りながら、その運命を受け入れます。

うああ。何もかも報われない。。


 「ラーンジャナー」無職の大卒ダヌシュ新人扱い?キレキレダンス!

それまでタミル映画界で活躍していたダヌシュですが、この映画でヒンディー映画界にデビューしたんだそう。

日本人からすると「え?同じインドじゃん?」って思うんですが、言葉が分かれている、映画界がそれによって別れているインドではそれが当たり前なんですね。演技もダンスもキレキレの経験豊かなダヌシュさんが新人賞レースに躍り出るのは不思議ですが。そしてこの年はインド映画100周年でかなりの名作ぞろいだったようですが、それらを押しけて賞レースでは各種受賞。さすがです!

ダヌシュのダンスって、めちゃめちゃ表情があるんですよ。

コミカルなんだけど、ペーソスがあって、親しみやすくて、、人間味がある?

凄い上手いんだけど、超絶人間離れしているわけではなくて。

生きてるなあ、、、って感じ。

超絶凄いダンスも好きだけど、こういう表情のある物語を感じるダンスも好きだなあ。

 


「ラーンジャナー」ストーカー男の映画?悲恋?純愛?

実は、前半見始めたとき「ヤバい。これ、ストーカー男の話じゃん?」と引きました。。

「無職の大卒」爽やか映画のダヌシュとは大違い。いや明るく頑張るストーカー男ではあるのですが。。

引っ叩かれても引っ叩かれても、日々目の前に現れる男。

これって、ストーカー気質というレベルじゃなくて、そのものでは。。。

ゾーヤーが通っていたのは女子校かな。

殆ど男子との触れ合いがない中、日々会っていたら自然と情がわくことも万が一あるかも。

わからないではないですが、受け入れてくれないからといって、目の前で刃物だして手首を切る男はいかがなものか。

脅しですよ、脅し。ゾーヤー自身に刃物を向けることはないながら、「愛の深さを知ってくれ」なのか「受け入れてくれないなら死んでやる」なのかどちらにしても、私ならココロの重傷トラウマレベル。

その後、大人になったクンダンと再会したゾーヤーが笑顔で駆け寄りますが「えええ。笑顔で?」「何事もなかったかのように?」にちょっと違和感。

このくだりは「ああ、ゾーヤーはクンダンのこと昔もたいして好きじゃなったんだな。やっぱりクンダンの独り相撲。クンダンの自殺なんて新しい恋でささっと消せちゃうくらいの淡い記憶」と思いました。

映画後半、学生運動再開したゾーヤーたち一行にクンダンも志願してついていきますが、「え?まだ付きまとう?」と私なら鳥肌。

このあたりで、実は、「ゾーヤー=気の強いS女、クンダン=殴られても触れ合いが嬉しいM男」ではなく、実はSM反対なんじゃないの?と思い始めました。

MってSにやらせてる、主導権はMにあるそうなのです(よくわかんないけど一説にそんなことを聞いたことがあったような)。

ゾーヤー、愛する人を殺してしまった自分を罰するために、無意識にそばにクンダンを置いていたのではないか?説。

クンダンは前半は自分の思いの丈をただぶつけるためだけに生きてますが、後半はその思いを封じ込めゾーヤーに尽くす人になるんですよね。クンダンはそばにいたいからついていったのではなくて、ゾーヤーの思いを敏感に感じ取って、、、と思ったら穿ち過ぎか。

贖罪なんですかね。

最後の最後、クンダンの気持ちが哀れです。

もうひとりクンダンの幼馴染の幼気な女性をはじめ、「ラーンジャナー」は、「一人の恋に落ちたストーカー男に人生が狂ってしまった人たちの物語」です。ホントに報われない。。



「ラーンジャナー」IMW2020リターンズインド映画劇場へGO!見逃さないで

「ラーンジャナー」いかがでしょうか。

物語としては面白いのかも。そしてダヌシュのダンスも演技も素晴らしいと思います。とはいうものの、ストーカー男のくだりはちょっと好きじゃなくて。。。

でもいい映画なんだろうなあ。好きな人は好きなんだろうなあ。。

映画のポスター、クンダンが「うおー」と川に突っ込むシーンですが、この二人の表情がすべてを物語っていると思います。。

ということで、ダヌシュ好き、こういう映画が好きな人はぜひ、この機会にご覧くださいね。

私的には、映画「ラーンジャナー」、★★★3つとさせていただきます!



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