『ダンガルきっと,つよくなる』インド映画感想あらすじ 感動実在親子レスラー!評価★4

インド映画

東京オリンピックな2020年、2021年なわけですが、「家族と愛」「スポーツ」「スカッとする」インド映画のおすすめは?と考えました。

もう、これですね、これしかないです。

「ダンガル きっと、つよくなる」イチオシ!

では、「ダンガル きっと、つよくなる」の魅力、おすすめポイントについて書いていきますよー!

『ダンガル きっと、つよくなる』Netflixインド映画ヒトコト感想&勝手におすすめ度

アーミルの 驚異の肉体 レスリング 真剣にこんな 観たことなし

    「勝手におすすめ度」★★★★☆


「ダンガル きっと、つよくなる」あらすじ

この「ダンガル きっとつよくなる」は、2017年公開された、元アマチュアレスリング選手だったマハヴィル・シン・フォーガットとその娘たちをモデルの実話をもとにしたサクセスストーリーです。

インドの片田舎、小さなパラリ村に住むアマチュアレスリング国内王者のマハヴィルは、家族との生活のため、生きるために、父親に説得されてレスリング世界王者の道を一応あきらめ、事務仕事につきます。

ただ、このマハヴィルさん、超絶に、あきらめが悪い。

どう悪いかというとですね。

「息子を生んで、レスリングをさせて、国内王者ではなく、世界王者にさせる!」という、自分ができなかった夢を、まだ見ぬ息子に託そうとしたわけです。

子どもの意志はどうなるのか、ひどい。

そして。

奥さん待望の妊娠!→出産。長女誕生。がっくり。

産み分けリベンジ、また奥さん妊娠!→出産。次女誕生。がっくり。

まだあきらめないマハヴィル。

リベンジを誓い、またまた奥さん妊娠!→出産。3女誕生。がっくり。

でもあきらめないぞー、マハヴィルは。

またまたまた奥さん妊娠!→出産。4女誕生。がっくり。

…女性の私からすると、奥さんの偉さに涙が出ますね。

生まれた子供が娘ばっかりで、自分の夢を封印し静かに生活していたマハヴィルですが、娘二人が男の子とけんかして勝ってしまったことで、「娘で世界で金メダルを取ればいいでではないか?!」と思いついちゃいます。

あきらめないマハヴィル、ここにあり。

そしてここから、「世界大会でインドに初の金メダルをもたらす」という父ちゃんと娘の2人三脚の戦いが始まるのです。


「ダンガル きっとつよくなる」Netflixインド映画見どころ、感想、ネタバレ

「ダンガル きっと、つよくなる」出演者、自分の肉体との戦い!

主役マハヴィル役のアーミール・カーンはじめ、娘のギータ、バビータ役の肉体改造が凄い。

アーミールは、インド国内で知らない人がいない超有名な俳優で、出演作は軒並みヒット。娯楽映画はもちろん、社会風刺のきいた作品も多く、私も大好きな役者さんです。

そのアーミール・カーン。

小柄な体格でもともと70キロだった体重を(前回の映画で体重を落としたみたいですが)なんと27キロ増、97キロまで増量。

「これがあの細かったアーミール?ほんとに?」と最初のシーンで思っちゃったくらい、筋肉バキバキマッチョ体型で登場。その後、中年になるに従い、ぼよぼよの洋ナシ体型にまで成長させます。母さん、あの筋肉、どこに行ったんでしょうね。

少女時代、大人時代のギータ、バビータ役の4人それぞれもすごいんです。

まず、全員、レスリングの経験、知識ゼロ。

役に選ばれてから、アーミール・カーンとともに、栄養士がついての食生活指導、元レスリング選手で現役コーチからのレスリング指導の日々だったとか。

映画では、相当激しい練習の様子、食べ物の制限が描かれていたけど、実際の撮影はもしかしたらもっと過酷だったのかも、と思います。

「ダンガル きっと、つよくなる」レスリング真剣勝負

出演者たち、短時間で、世界レベルの戦いができる(と世間に思わせる)くらいまで仕上げていくんですから、そのカラダや技、鍛え方は半端じゃないです。

少女時代、大人時代のギータ、バビータ役の4人の試合シーンは圧巻です。

地方、州、国と戦いのステージが上がるにつれて、パフォーマンスもどんどん激しく俊敏になる。

実際、試合や練習のシーンは吹き替え無しで行ったとのこと。

観ていると「うおーいけー!がんばれー!」と手に汗握りながら応援したくなるくらい、ホントに真剣。

役者魂に頭が下がります。

私、こんなに真剣にレスリングや技をを観たことがなかったかも。

「ダンガル きっと、つよくなる」インドの常識、慣習との親子の戦い

インドは、社会的身分制度ヴァルナが残り(と言ってもシュードラ層でも社会的に裕福な人々はいるみたいですが)、男尊女卑の慣習が残っている国。

その慣習との戦いが、全編通して、色々な人の口で語られています。

映画の中で、ギータやバビータの友人が結婚するシーンがあるんだけど、ギータたちがレスリングを押し付けてくる父親について不満を言うと、その花嫁の女の子が「私が二人に代わってマハヴィルの子供になりたい。女ん子は生まれた時から家事をするだけの存在。14才になったら嫁に行かされる。まるで出荷のよう。結婚式の日に初めてあった男と結婚して出産育児に明け暮れる。あなたたちの父親は2人の将来のことを考えてくれている」と。

14歳で結婚。

確かによくニュースで若年で結婚する国の話は耳にしますが、今のインドもそうなのか、と思った次第。

国際試合決勝戦に臨むギータが、どんな試合をすればいいのかとマハヴィルに聞くと、マハヴィルが「明日の相手は、男尊女卑の思想を持つ全ての人々だ。家事や育児をさせられる何百万もの少女たちに勝利を」と。

マハヴィル父ちゃん、かっこよすぎます!

この映画は、女性の福祉サービス改善、権利向上を掲げるキャンペーンで娯楽税(そんな税があるのか)が免除されたらしいです。

その反面、国内、一部アジアの国では描き方に非難があったとか。

にもかかわらず、興行収益が当時歴代最高になったということは、多くの人々に支持されたんですね!

「ダンガル きっとつよくなる」ダンガルってどんな意味?

オープニングから最後まで流れる「ダンガル、ダンガル♪」という主題歌。

つい一緒に「ダンガル、ダンガル♪」と歌っちゃって、耳から離れません!

このダンガル、インドでは「レスリング」「情熱にあふれた戦うもの」「尊厳を持って戦い抜くもの」という意味があるらしいです。

自分の夢、インドに金メダルをもたらしたいという夢、大事な家族や娘の将来のために生き方を身をもって教える姿勢、インドの社会に生きる少女たちの希望のために逆境でも戦い抜く姿勢。

もう、この映画にピッタリじゃないですか!!

家族で安心して観れる映画ですよん。

そして観終わったら、みんなで「ダンガル、ダンガル♪」と歌っちゃってください!!!


最後に。「ダンガル きっとつよくなる」ネットフリックスインド映画で見逃しなし

この夏開催予定だった「2020年東京オリンピック」も来年夏に延期予定。

4年に一度のこの大会を目指して、日々切磋琢磨し、代表に選ばれた選手や大会関係者の方々も本当にお気の毒。

どうしてくれるんだ、コロナー!!

なんだかいろいろと不完全燃焼です。

そんな中ですが、この映画、どうでしょう?

スカッとしませんか?

「ダンガル」いい映画だなーと思うのですが、何回も観たいかというとそんな感じでもないので、

okome的おすすめ度★★★★4つとさせていただきます。

 



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