『バレエ未来への扉』ネットフリックスインド映画評価★5あらすじ感想実話ネタバレ結末!

インド映画

「観てよかった!!」ネットフリックスで配信されているインド映画。

さて今回は、「バレエ~未来への扉~」。

2020年公開製作された117分の作品です。

貧しいスラム街に住む2人の少年が、バレエに出会い、人生を切り開き、夢をつかむ感動ストーリー。なんと実話なのです!

すごくよかったです。もう、バレエが美しいったらないです。観てよかった作品の一つになりました。

では、あらすじ、感想など、書いていきたいと思います。


『バレエ~未来への扉~』Netflixヒトコト感想&勝手におすすめ度

  インドバレエ界 2つの希望の星 ココロが洗われるー     

  「勝手におすすめ度」★★★★★(パーフェクト!)





『バレエ~未来への扉~』Netflixインド映画監督&キャスト

監督

 ・スーニー・ターラープルワーラー

キャスト

 ・ジュリアン・サンズ

 ・マニッシュ・チャウハン

 ・アチンティア・ボース

 ・ジム・サルプ

 ・ダニッシュ・フセイン

 ・ビジェイ・モーリャ

 ・ヒーバ・シャー

 ・カリアニー・ムーライ


「バレエ~未来への扉~」Netflixあらすじ結末

ムンバイの貧しいスラム街に住む、大家族のムスリムの少年アシフは、ヒップホップ、ブレイクダンスが得意で、宗教は違うが仲良しの仲間でよくつるみ、踊っている。厳しいおじには「ムスリムが異教徒の祭りに行くな」と叱られ、親もその意見に従っている。

ニーシュも貧しいヒンドゥー教の少年。タレントオーデイション番組に出演し、合格はしなかったが才能を認められて、「君の運命が変わるように。夢に向かって努力する人が成功する」という言葉とともに、審査員特別賞「金の運命の帽子」をもらう。そしてムンバイダンスアカデミーの人に「5000ルピーで教室をやっているから来ないか。実力のある生徒には奨学金もある」といって名刺をもらう。ニーシュの父はタクシー運転手、母はサリー洋裁、妹は体が弱く、金銭的に余裕がない。ニーシュはダンスをやりたいことが言えず、親の言う通り大学に通っている。




そんな時、アメリカからサウル・アーロンという男がインドにやってくる。イスラエル出身で、かつてアメリカのバレエ界で活躍したバレエダンサーだったが、アメリカで仕事がなくなり、インドに呼ばれたのだ。最初イスラエル系の安宿に泊まらされ、その後も汚いアパートを紹介され立腹するサウル。

ニーシュは、親から教科書代と偽り1000ルピーをもらい、それを入学金にしてムンバイダンスアカデミーにやってくる。

アシフは、配達業をしている兄に「才能があれば、授業料はタダになる」言われてムンバイダンスアカデミーに連れてこられる。

サウルは早速アカデミーで指導を始めるが、あまりのレベルの低さにあきれ、「これはバレエじゃない」と幻滅し、立ち去ろうとするが、アシフが足を引っかけて転んでしまう。

その時一瞬見たアシフの足に、類まれなる才能を感じたサウルは、アシフを抜擢し、上級クラスでの練習を命じる。そして、「髪を切れ、バレエ向きの足だ、もっと鍛錬しろ」と発破をかける。

アシフはサウルからバレエシューズをもらい、ニーシュは同じクラスの生徒から要らないバレエシューズをもらい妹にサイズを直してもらって、練習に参加する。



そんな時、アシフは、仕事のボスから遊び仲間に一人1万ルピーの仕事を声かけられるが、サウルの特別レッスンで仕事にいくことができない。レッスンしていると兄が呼びに来て、現場に駆け付けると、遊び仲間が仕事に失敗して死んでしまっていた。その様子を見てアシフは、「一流になって両親を喜ばせたい。スラムにいるのではなく外国に行きたい。こんな風に死にたくない」とバレエを極める決心をする。そして何度言われても切らなかった長髪を切り、結んでレッスンに臨むようになっていた。

ニーシュはクラスメイトのニナと仲良くなり、クラシックバレエの基本を教えてもらうことになった。ニナの両親はバレエスタジオを運営するお金持ちの家だった。何回か通ううちニーシュはみるみる上達するが、その様子を見ていた家政婦が両親に告げ口をする。ニナハ両親から「スラムのタクシー運転手の息子で結核を持っているかもしれない」と付き合いを反対され、それを知ったニーシュは彼女に心を閉ざす。



サウルはインドの言葉がわからず、近所のひとたちとトラブルを起こしており、英語のわかるニーシュは通訳をしてそれを助ける。ニーシュは親にバレエ学校に通っていることがばれてしまい、「この家で暮らして大学に通うか、結婚式とかで踊って暮らす人生をとるのか」と父親に言われ、家を飛び出し、学校の掃除をすることを条件に、バレエ学校の汚い地下に仮住まいすることになってしまった。

サウルは際立った才能のアシフをアメリカに連れていきたい、ひたすらバレエ漬けのせいかつをさせたいと学校側に申し入れるが、色々危惧した学校側にニーシュも一緒ならよいといわれる。そして、アシフとニーシュは喧嘩しながらも切磋琢磨し、サウルと同居しながらレッスンに励むことになった。

そんな時、ニーシュの妹が潰瘍性大腸炎が悪化しICUに入院する。今まで家族のことを顧みなかった自分を反省し、妹の看病に徹し、音信を断つニーシュ。妹を励ますため、病室でバレエを踊っていたニーシュを見て、病院長がみんなの前でバレエを踊ってくれないかと誘う。みんなの前で華麗にバレエを踊り、拍手喝さいを受けるニーシュの姿を見て、両親は「選んだ道を進め」とニーシュの夢であるバレエを応援する決心をする。

サウルが大事にしている箱が気になっていたアシフとニーシュに、サウルは「これは祖父が作ってくれたものだ。今は兄がイスラエルにいるだけで、親は死んでしまった。これは家族のよすがだ」と箱を開け、バレエ人形が躍るオルゴールを見せる。



サウルは二人のレベルが上がったことを受けて、アメリカニューヨークのバレエ学校ジョフリー校の夏期講習の試験をビデオで送る。合格し喜ぶ二人だったが、ビザが下りない。貧しいものには希望がないのかと落ち込む二人とサウル。

そして再び、二人にアメリカオレゴン州のバレエ学校に入学許可が下りる。サウルは、二人の銀行口座を開設し、大金を入金し、ビザに備えるが、それでも下りない。独身ではダメだという。

そんな窮状を聞きつけて、ニーシュにバレエシューズをくれたミヌが「自分の父親が弁護士だから助けられるかもしれない」と相談に乗らせてくれたが、やはり難しいといわれる。

そしてムンバイダンスアカデミーの年次公演の日。アメリカ総領事夫妻がやってくる。ミヌの父親が、ニーシュたちの熱意に感銘を受けてアメリカ小領事に声をかけてくれたのだ。二人はこのチャンスを逃さないように、演目を変更し、デュエット曲を華麗に踊る。その結果、総領事の口利きがあり、無事にビザが下りて、アメリカに行けることになった。

二人は今、それぞれ学校で夢を追いかけている。サウルのもとにも新しい生徒が次々とくるのだった。


「バレエ~未来への扉~」Netflixインド映画見どころ、感想、ネタバレあり!

「バレエ」ネットフリックス驚きの、実話に基づく物語

実は、この映画は実話に基づくフィクションなのだそうです。

バレエと言うと、レッスン料だの、シューズだの、発表会だの、なんだかんだお金がかかるお金持ちのお嬢様の趣味、というイメージ。しかもライバルのシューズに画鋲入れたり、衣装をびりびりに破いたり、熾烈な争いがある。。

かつてどんな少女漫画を見てきたんだ私は。笑。

これは、そんなものとは無縁。

貧しいインドの少年たちが数々の困難を乗り越えて夢を追う、純粋な情熱に胸を打たれる感動的なバレエ映画です。

インドスラム街の貧困。豊かな漁場も開発で潰され、仕事が無くなってきたということもさり気に描かれて。ギャングの仕事を手伝って死んでしまう遊び仲間。

親や親戚のバレエに対する無理解。確かに大学に通って勉強して就職したほうが堅実。

インドのヒンドゥー教とイスラム教の対立。ロミオとジュリエットみたいなシーンもありましたよね。

きっともっと辛く厳しい現実があったのだろうけど、映画ではそれらのさりげないエピソードを入れるだけで、ひたすらバレエに向き合う少年たちに照準が置かれています。

人生何が起こるかわからない。

出会いって大事だなあ、とつくづく思う映画です。


「バレエ」ネットフリックス本人役マニッシュ・チャウハン出演

実は実は、主役のうちの一人ニーシュ役の少年、本人出演だったんです!本名はマニッシュ・チャウハン。

「えええええ」ですよね。あの可愛いイケメン君です。

そして、もう一人アシフのモデルとなったダンサーはアミルッディン・シャーといいます。彼は本人役ではなかったのですね。

 サウル先生のモデルは誰かといいますと、イェフダ・メーター先生と言います。

いまもムンバイでバレエを教えつづけていて、もの凄い人気でレッスン予約とれないそうですよ。スラム街の少年二人の才能を見抜いて、鍛え上げ、海外に送るくらいの実力。そりゃそうです、殺到しますよね。きっとこの映画でますます人気出ちゃったのではないでしょうか。

モデルとなった、マニッシュ・チャウハンくんとアミルッディン・シャーくんはそれぞれ有名なバレエスクールで頑張っているそうです。ぜひ、活躍して、自分の夢を叶え、インドの貧困層の人々に夢を持って努力することの大事さを伝えてほしいなと思います。

インドバレエ界の希望の星ですね。


「バレエ」ネットフリックスダンスもしっかり、ボリウッド

最初にヒップホップダンスがキレキレで、「かっこいー」って思いましたが、そのあと、バレエを始めた少年が、本気を出して踊りだしたシーンは圧巻です。

私はバレエはあまり見たことがないのですが、「バレエってこんなに美しいんだ。。。」と感嘆しました。

ヒップホップ、バレエの他に、しっかりボリウッドダンスシーンもあります。

キレッキレのボリウッドダンス、ぜひお楽しみくださいね!





ネットフリックス「バレエ~未来への扉~」Netflixインド映画で見逃しなし!!

「バレエ~未来への扉~」いかがでしょうか。

それほど期待しないで観はじめた映画だったのですが、すっかり2人の美しいダンスに魅了されてしまいました。

全く減点したい部分がなく、インド映画をあまり知らない人にも、子供から大人までおすすめできる映画「バレエ~未来への扉~」、★★★★★5つとさせていただきます!


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