「スタンリーのお弁当箱」あらすじ感想おすすめインド映画!★5

インド映画

インディアンムービーウィーク2020(IMV2020)で「きゃー!」となっている私ですが、またまた「きゃー!」なニュースが入ってきました。

実は、東京で10月1~18日に開催されるイベント「下北沢カレーフェスティバル2020」に合わせ、なんと「カレー映画ナイト」なるものが実施されるんだそうです。

それに合わせて、インド映画「スタンリーのお弁当箱」が上映されるんですって。なんて嬉しい。。。



『スタンリーのお弁当箱STANLEY KA DABBA/STANLEY’S TIFFIN BOX』ってどんな映画?

「スタンリーのお弁当箱」は2011年公開製作された96分の心温まるハートフルヒューマンドラマです。スタンリーという少年とお弁当をめぐるお話。泣きましたわ。。。

ではあらすじ、感想など、どうぞー。

『スタンリーのお弁当箱』okome のヒトコト感想&勝手におすすめ度

 お弁当 健気な秘密 スタンリー    

「勝手におすすめ度」★★★★★(可愛くて健気、大好きだー)

『スタンリーのお弁当箱』監督&キャスト

監督

 ・ アモール・グプテ

キャスト

 ・パルソー

 ・Numaan Sheikh

 ・Abhishek Reddy

 ・サイ・シャラ・シェティー

 ・ディヴィヤ・ダッタ

 ・ラジェンドラナート・ズーチー

 ・ラフール・シン


「スタンリーのお弁当箱」あらすじ結末

2009年11月。ホーリー・ファミリー校に通う4年生のスタンリーは、明るく元気なクラスの人気者。ある日、スタンリーは怪我をして学校にやってくる。優しく美人のロージー先生から理由を聞かれて「お母さんに市場にお使いを頼まれたら、問末の子供に絡まれて喧嘩した」と明るく話すスタンリー。アイヤル先生の理科の時間では、「妹に教科書を破かれた」と言い訳をして叱られるスタンリー。

次の時間、早弁をしている子どもがヴァルマー先生に注意されるが、実はヴァルマー先生自身が他の先生の弁当をこっそり盗み食いをしていた。

お弁当の時間になると、スタンリーは、友人たちに少しずつお弁当をもらっていた。それをヴァルマー先生に注意され、スタンリーはお弁当の時間を一人で過ごし、水道の水を飲んで過ごすようになる。

機転が利いて賢いスタンリーは、素敵な面白いエッセーを書いたり、自動で発電する灯台を工作したりして、ロージー先生に褒められるが、アイヤル先生など他の先生にはあまり評価をされていない。

水道水で空腹を満たしているスタンリーに気が付いた友人たちは、「なぜお弁当がないのか」とスタンリーに聞く。スタンリーは「父親がデリーに出稼ぎに行って、母親も一緒に行ってしまったのでお弁当を作ってくれる人がいなんだ」という。そこで友人たちは自分たちのお弁当を少しずつ分けていたが、生徒のお弁当をこっそり食べたいヴァルマー先生に見つかり、スタンリーは「人のお弁当をあさるネズミめ。弁当を持ってこない奴は学校に来る資格はない。出ていけ」と怒鳴られる。ショックを受けたスタンリーは、学校に行かなくなってしまう。スタンリーの友人たちは、ヴァルマー先生の授業になるとじっと睨むようになる。その様子に戸惑うヴァルマー先生。

そんな時、学校あてに、支援協会からコンサートの誘いが来る。学校代表を選ぶことになるのだが、歌やダンスがうまいスタンリーがいいのではないかと思うクラスメイト達はスタンリーを探す。そしてスタンリーを見つけたクラスメイト達は、コンサートの練習会場をスタンリーに教え、無事にスタンリーは役を得ることができる。生き生きと自分の活躍の場を見つけて過ごすスタンリー。そしてスタンリーは大きなお弁当をもってヴァルマー先生のもとに行き「お弁当を持ってきたから学校に来てもよいか」と聞く。

ヴァルマー先生はだんだんと他の先生たちからも信用がなくなり、居場所を失っていた。そしてロージー先生からスタンリーを追い詰めたことを指摘され、校長先生にもばれて学校を去る。

聖アンドリュース公会堂で行われたコンサートはスタンリーが活躍して大成功だった。そして帰宅したスタンリーを迎えたのは、市場のおじ叱責と暴力だった。スタンリーは市場の食堂でもくもくと皿洗いや給仕、片づけをこなす。

実はスタンリーの両親は事故で無くなってしまっていた。身寄りがないスタンリーは、市場のおじのもとで暮らすしかなかった。夜中厨房の片隅で眠るスタンリーのそばには死んだ両親が笑う写真が飾ってあった。

翌日スタンリーは食堂の雇人のアクラムが残り物で作ってくれた豪華なお弁当をもって学校に行く。そしてクラスメイト達や先生たちに「お母さんが作ってくれたお弁当なんだ」と笑顔でふるまうのだった。


「スタンリーのお弁当箱」見どころ、感想、ネタバレあり!

「スタンリーのお弁当箱」生き生きとした素人のこどもたち、セリフなし

なんとこの映画、殆どの子どもたちは素人で、決められたセリフがないまま、自由な状態で撮影されたのだそう。撮影期間はなんと1年半。

その間、土曜日など学校の休みの日に撮影し、一日数時間の撮影に休憩もちゃんと入れて、出演した子供たちは学校を一日も休むことがなかったとか。

だからみんな、生き生きとした表情で、輝くばかりの自然な笑顔だったのですね。

ココロから笑っているのがわかるから、観ているこちらも自然に笑顔になれて、健気なところは自然に涙が出てきました(涙)。

この映画、ボリウッド映画みたいな派手なダンスもアクションもないし、今を時めく俳優たちも出ないけど、インドでは大ヒットだったそうです。

心打つ映画が、このように大衆に支持されて評価されるのは嬉しいなあ。。。

「スタンリーのお弁当箱」インドの児童労働問題

映画の最後のエンドロールで流れていましたが、インドでは児童労働者が1200万人以上。家事労働者も含めると5000万人以上だそうです。

スタンリーが学校の先生や友人たちに両親が亡くなった事情を話せないまま、夜中まで働いている現状は、決して特別なものではないということ。

もしかしたら、スタンリーは学校に行けるだけでも、まだ恵まれているのかもしれない。

だから、殴られても、店の台所で寝ることになっても、満足に食事ができなくても、弱音を吐かないのかもしれない。もし、学校の先生に叔父に殴られていると知られたら、先生が叔父に抗議するかもしれない。そうしたら学校を辞めさせられてしまうかもしれない。

そんなことになったら、スタンリーが唯一寛げて生き生きと過ごせる場所と時間が奪われてしまうかもしれない。

信頼できる学校の仲間、いい先生もいるということ。人の絆。

学ぶ場があるということ。這い上がれるチャンス。

レストランという職場環境。最低限食べる場所と寝る場所がある。

「市場で大きい子供にいちゃもん付けられて喧嘩して怪我した」と映画冒頭で言っていたスタンリーの怪我が、実はおじさんに殴られてできた傷だったというのはショックでした。

頭が良くて、機転も聞いて、優しくて、明るく前向きなスタンリー。

インドのあちこちにいるだろう、たくさんのスタンリーはきっと、これから立派に生きていくことができる!と信じたいです。

「スタンリーのお弁当箱」お弁当をあさる先生、なんと監督!

あの、自分もお弁当を持ってこないヴァルマー先生って何だったんでしょうね?

ちょっと精神的に追い詰められておかしくなっているような気が。

なにかお弁当に対して、子供のころにでもトラウマがあったのでしょうか。そこのところがよくわからなかったのですが、まだ年金をもらう年でもないし(そもそもインドに日本みたいな年金制度があるのかわかりませんが)、改心したらしい先生(恥ずかしくて逃げただけか?)がちゃんと生きてくれればいいなあ、なんて。

そしてびっくりなのが、なんとこの「ヴァルマー先生」は監督が演じていたのだそうです。

それでもって、もっと驚くのが、スタンリー役の子の実の父なんだそう。

そうなると、ますます、どうしてもこの役を映画に入れたかった監督の気持ちを知りたくなります。もしかしたら、監督自身が子供のころ、そんな先生に遭遇して嫌な気持ちになっていたとか?それを映画で自ら演じて改心させることによって、昇華させたとか?

色々考えちゃいますね。

「スタンリーのお弁当箱」ロージー先生のだんなさまが超イケメン!

後半の発表会で、優しくて美人のロージー先生の隣に座っていた男性は、だんな様役ですよね。ほんの少しの出演でしたが「え?このイケメン、誰?!」と目を奪われました笑。

いわゆる、イケメン無駄使いってやつでしょうか。。。

でもイケメン観れたから幸せ笑、ってことにしておきます。


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「スタンリーのお弁当箱」いかがでしょうか。

私、子どもが出てくる映画、弱いんですよー。今回も、子どもたちが可愛くて、健気で、いい子たちばかりで、ほろほろと泣けてきました。

これは、大人から子供まで安心して観られる、ホントのおすすめの良作です。インド映画好きもそうでない人もせひ観てほしい。

めっちゃ好きな映画です!!!

ということで映画「スタンリーのお弁当箱」、★★★★★5つとさせていただきます!



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