「存在のない子どもたち」あらすじ感想キャスト一部ネタバレ評価★5 Netflix配信社会派ヒューマンドラマ レバノン映画

映画

ネットフリックス配信で「存在のない子どもたち」を観ました!

映画館で上映していたこの映画、見逃してたんですよね。

「子どもが両親を裁判で訴える」という衝撃的なテーマ、背景に何があったのか、とても興味がありました。

少年の目を通して、中東の貧困移民問題をテーマに描いた映画です。すごくよかった。。

2時間くらいの映画、ぜひまとまった隙間時間に観てほしい(長いドラマばかり見てるので、2時間は苦にならない私)。引き込まれてあっという間、救いのある映画、最後号泣です。。

では、あらすじキャスト感想についてご紹介しますね。ご参考にどうぞ!



「存在のない子どもたち」Netflixレバノン映画キャストは?

監督 脚本

ナディーン・ラバキー

キャスト

 

キャスト一覧です。

  • ゼイン役   (ゼイン・アル・ラフィーア)推定12歳の少年。
  • ラヒル・シファラ役 (ヨルダノス・シフェラウ)難民。メイドとして働いた先で身ごもり、偽の身分証で清掃業などをして働く。ゼインと一緒に暮らす。
  • ヨナス役   (ボルワティフ・トレジャー・バンコレ)ラヒルの息子。
  • スアード役  (カウサル・アル・ハッダード)ゼインの母。
  • セリーム役  (ファーディー・カーメル・ユーセフ)ゼインの父。
  • サハル役   (シドラ・イザーム)ゼインの妹。児童婚の犠牲者。
  • アスプロ役  アラーア・シュシュニーヤ 身分証偽造屋。



「存在のない子どもたち」Netflixレバノン映画(2018年)

 

中東のスラム街で暮らしていた推定12歳のゼインは、人を刺した罪で刑務所に収監されたが、自身の裁判とともに、自分が原告になって両親を訴える裁判を起こす。その両親の罪は「自分を生んだこと」。

貧しい子だくさんの家に生まれたゼインは、両親が出生届を出していず、学校に行けず、IDも無い。家族で違法、合法な仕事をして暮らしていた。ある日、ゼインと仲良しの妹サハルが、初潮を迎え、知り合いの中年男性と強制的に結婚させられてしまう。

両親の行いに怒ったゼインは家出をし、何とか仕事を探そうとするが、IDがなく幼く見える彼を雇う人はいない。そんな時、海沿いの町の遊園地で清掃をして働くティゲスト(本名ラヒル・シファラ)というエチオピア移民の女性と知り合う。彼女は密かに赤ちゃんヨナスを昼間トイレで育てていた。ゼインは食事と寝床の代わりに、彼女の赤ちゃんを世話することになる。

ティゲストはもうすぐ期限切れになるアスプロに払う偽造の滞在許可証を得るお金がなく焦っていた。盗んだ許可証を使い、遊園地の同僚に協力を仰ぎ、一芝居売って違法管理局をだまそうとするが失敗。市場に出かけたティゲストが戻らず心配したゼインは、アスプロを訪ねる。その時ティゲストは不法移民として捕まっていた。

ゼインはティゲストがいない中、ヨナスを何とか育てようとする。市場で知り合った少女にシリア人のふりをすれば配給がもらえると教えてもらい、おむつやミルクをもらうゼイン。鎮痛剤トラマドールを薄めて売るなど頑張っていたが、ある日稼いだお金を残したまま家を追い出されてしまう。

途方に暮れたゼインは、アスプロを訪ね、ヨナスを引き渡す決心をする。そして身なりを整え、ベイルートを出るための身分証などを得るため実家に戻る。父に追い出されそうになったゼインは、サハルが11歳で妊娠出血後、身分証がないため診察を断られ、死んでしまったことを知る。

刑務所に収監されたゼインは、児童虐待のニュースを見て、テレビ局に電話する。そして、生放送で伝える。「大人たちは世話できないなら生むな。自分の記憶は虐待された思い出だけ。何の価値もない。僕は地獄で生きてる。最低の人生だ。尊敬される立派な大人になりたかった。でも神様の望みはぼろ雑巾でいること」。

裁判でもそのことを訴えたゼイン。



「存在のない子どもたち」Netflixレバノン映画見どころは?一部ネタバレ

 

「存在のない子どもたち」移民、中東問題、児童婚、児童労働

 

貧困のため、学校にも通えず、児童労働させられ、親から虐待されて育った12歳の少年。

2018年の第71回カンヌ国際映画祭で絶賛され、審査員賞とエキュメニカル審査員賞をダブル受賞した作品です。

子どもの目って、澄んでいて本当に綺麗。子どもたちはもともと何にも悪くないんだよなあ。

ただただ一生懸命、逞しく、前向きに生きてるゼインを観ていると、苦しくて切なくなります。



「存在のない子どもたち」ラストは?

 

この日本にも無戸籍な大人や子供がいるとのことですが、身分が証明されていないとちゃんと公的な支援を受けて生きるのが難しい。

ゼインの場合、親も身分証がないんですよね。

刑務所にいるゼインに母親が「神様のプレゼント。また妊娠した。サヘルと名付ける」と言ったとたん、「心臓にナイフが刺さったようだ」と言い放ったゼイン。自分と同じ気持ちになるような子どもたちをもう増やしてほしくないとの気持ち。

その後、刑務所からテレビ局に電話しますが、その勇気と知恵に脱帽。

最後は、裁判がどうなったか、はっきりと描かれてないですが、ゼインの心からの告白に胸を打たれた大人たちの表情があります。

そして、倉庫に多数監禁されていた人たちが助けられ、その中にヨナスの姿も。そして母親と再会する姿。

最後の最後、「身分証の写真だよ。笑って」と言われ、笑顔を見せるゼインを観たら、号泣です。。

結局、虐げられた人たちは、もともと何の罪もないんですよね。

みんな幸せな人生が少しでも送れますように。



「存在のない子どもたち」ネットフリックスで見逃しなし!

 

「存在のない子どもたち」いかがでしたか?

めちゃめちゃいい映画です。

中東問題、児童婚問題、児童労働問題、色々なテーマが盛り込まれている映画。

世界で起こっていることに少しでも関心を持ち、弱い者たちに寄り添う気持ちを持てますように。

ということで、「存在のない子どもたち」★5つです!!



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