『OMGオーマイゴッド 〜神への訴状〜』ネットフリックスインド映画あらすじ感想奇想天外!★4

ドラマ

ネットフリックスで配信されている様々なインド映画、ホントにおもしろい作品が多いです。

さて今回は、「OMGオーマイゴッド 〜神への訴状〜」。

2012年公開製作された125分の作品です。

「神様を訴える」という奇想天外なコメディですが、「なるほどー」とふかーく考えさせられました(ほんとかいな笑)。

あらすじ、感想など、書いていきたいと思います。

では、是非ご覧ください。


『OMG』okome のヒトコト感想&勝手におすすめ度

  無神論の定義 日本人には 受け入れやすいのかも?     

  「勝手におすすめ度」★★★★☆(だれがどの宗教者かわからん)

『OMG』監督&キャスト

監督

 ・ウメシュ・シュクラ

キャスト

 ・アクシャイ・クマール

  ・ミトゥン・チャクラバルティー

 ・オム・プリ

 ・プジャ・グプタ

 ・ユースフ・フセイン

 ・ゴヴィンド・ナムデオ

 ・プラブ・デーヴァ

 ・ソーナークシー・シンハー

 ・パレーシュ・ラーワル

 ・ムラリ・シャルマ


「OMG」あらすじ結末

ムンバイのチョールバザールでヒンドゥー教の像やお守りの販売店を経営しているカーンジー・ラールジーは、妻のシーラや二人の子供チーンツー、ジーグナと暮らしている。実は「神なんてただの妄想だ」とうそぶく無神論者のカーンジーは、ガネーシャやクリシュナなどの像を安く大量買いしては「寺から出土した貴重な一品ものだ」と高額で転売していた。

そんな時、ムンバイのワーリで行われたジャンマシュミタ祭りに、試験期間中の娘が参加していることに激怒し、祭りに乗り込み、「クリシュナ神にバターとチーズを捧げよ」とデマを流し、中止させてしまう。

するとその夜、マグニチュード3.5の地震が起き、カーンジーの店だけが倒壊してしまう。世間から「神の悪口を言ったからだ」と言われたカーンジーは、保険会社に申請にいくが、地震は天災なので保険の補償の対象外と言われてしまう。怒ったカーンジーは暴れるが認めてもらえない。仕方なく店を売ることにしたが、不動産業者が倒壊した建物に壊れた神の像があった、呪われた土地だと言い出す。

カーンジーは、訴訟を起こすことにしたが、その相手は保険会社ではなく「神様」だった。弁護士を雇おうとするが、ヒンズー教など様々な信者でもある弁護士たちは尻込みする。そしてやっとハニフ弁護士が引き受けてくれそうだったが、この前の騒動で怪我をしてしまって法廷に立てないという。それで訴状の書類はハニフが作るが、カーンジー自ら自分の弁護をすることにする。そしてカーンジーは、インド国内の様々な神殿の宗教指導者に書状を送り訴えることにした。

カーンジーは、「保険会社が払わないなら、宗教指導者が払え。不安をあおっては、寺院の供物、入場料などたくさん寄付を募る。不景気ほど儲かるビジネス。しかも税金を免除されている。自分は、領収書を見ると、今までに100万ルピーは支払っている。寺院は神の名のもとに集金しているセールスマンじゃないか」という。裁判官は「中産階級の承認にとっては100万ルピーは大金。訴状は受け入れるから、補償金はだれが払うのか次回以降審理する」という。

宗教者から追われるカーンジーを、バイクに乗ったイケメンが颯爽と救う。カーンジーが名前を尋ねると、「ゴーグル出身のカナイヤ・クリシュナ」と答える謎の男。カーンジーが自宅に帰ると、石や薬品でめちゃくちゃに壊されており、家族は家を出て行ってしまった。

その夜、謎の男が「家を買った」と契約書を見せながらやってきて一緒に住むことになった。

そして裁判が始まった。カーンジーはハニフ弁護士とともに「神の行為についてただそう」と言うと多くに人が救いを求めて集まった。カーンジーはテレビ討論会で、自身の自説を論じると、国民の熱狂的な支持を得るようになる。裁判官は、ほんとに神がいるのか証明せよという。

謎の男、神は「あらゆるトラブルの解決方法は、バガバッドギータ(ヒンドゥーの聖典)、聖書、コーランにある」と言って、それらの本を次回の裁判までの1か月の間に読むように言う。

法廷が始まり、各聖職者たちと論争になるが、カーンジーは青天から的確な言葉を選び出し論じ、「神が本当にいるなら、こんな詐欺師のような聖職者は消えるはずだ」とやり込めるが、その後倒れてしまい、意識不明の半身まひになってしまう。

1か月倒れていたが、そこに謎の男、神が現れ、半身不随を治してくれる。そして、自分は改めて神のクリシュナ・ヤーダブだと名乗る。奇跡を見せられたカーンジーはそれを信じる。

そのころ、聖職者たちはカーンジーの弟をだまして、カーンジーを神に仕立て上げ、像を立てたり寺院を作ったりして儲けようとする。式典が始まろうとするとき、病院から駆けつけたカーンジーは、「宗教をビジネスにするな。人の心に神を見いだせ」といい自分の像などを壊す。聖職者たちは「信仰や祈りは依存性がある。信者は戻ってくるだろう。みんな神を愛しているのではなく恐れているのだ」と言い放つ。

最後にクリシュナ神は「神は万物に宿る」という意味のことを言って消える。


「OMG」見どころ、感想、ネタバレあり!

「OMG」神様を訴える、奇想天外はストーリー

最初「どんな話?」と思ったら、「地震で損害を被ったから、万物を作った神様を訴える」という奇想天外な話だった。が、実際に訴えるのは「神様の寺院のセールスマン」である、色々な宗教の指導者。

よく考えた設定ですよねー。

テレビ番組や法廷でカーンジーが話しているのを聞いたら「た、たしかに!」と納得してしまいました笑。

この映画、世界各国の宗教法人や宗教指導者はどう思ったかな?ぜひ、映画をみて感想を聞きたいものですー。

「OMG」法廷が、スタンドアップコメディ?

弁護士が誰も法廷で戦ってくれないので、カーンジー自身が弁論するのですが、それが秀逸。まるでスタンドアップコメディを見てるみたい。

相手役の色々な聖職者たちが、きちんとギータを解釈していなくて、自分の都合のいいところだけを切り取った論調で、ちょっと悪者というか詐欺師っぽいというかそんな感じで描かれているので、気の毒になりました。

本物の聖職者たちはちゃんとした人たちもいると思うのですが、そうでない金の亡者な聖職者たちを揶揄しているのでしょうね。

「OMG」神様って何?「PK」の映画とは違う?

この映画でいいたいのは、「神とは何か?人々にとってどういう存在であるべきなのか?」と言うことなのですよね。タブーともいうべき、宗教と聖職者と金、人々のあり方を率直に問いただした、革新的映画だと思いました。

数年前に観た映画「PK]もそんな映画でした。アーミール・カーンも宗教を扱った映画で「え?こんなテーマを扱って、宗教関係者、怒っちゃうんじゃ???」と思ったものです。

この映画についても今後書いてみたいと思います。

この映画も面白かったですよ!アーミールが宇宙人なのです。

ネタバレですが、これだけじゃ何のことかわからないですよね笑。

 「OMG」アクシャイ、神の言葉

アクシャイの言葉が、さりげなーく「神」なんですよー。

「私の行為(スタント)は奇跡と呼ばれている」

「道を示すのが私の仕事。あとは自分で行け」

「私はコンサルタント会社を経営している。たくさんの顧客がいて、1人1人にアドバイスするのが仕事」

「妻は1万6000人(ソーラーパサール)。いや、妻はソーラープルにいる(ごまかし笑)」

「独りでどこまでいけるか、見守ろう」

めちゃめちゃ、よくないですか?!

一般論を話しながら、さりげなく神の真意を入れてくるあたり、ツボりました。

そして最後の方で、自身が本物の神だと明かしてからは、こんな感じでまっとうにまっすぐなメッセージを言っていました。

「神と信徒がいて成り立つ。神は父ではなく友」

「捧げものは貧しい人に」

「信念、愛、信仰心を大事に」

「無神論者は論じる人、見返りを求めない真の信仰者」

「OMG」アクシャイクマール、かっこよすぎ!ダンスもよき!

「いつ出てくるんだ?アクシャイクマール」とわくわくしながら見ていたら、やっと出てきたアクシャイ!

なんと高層ビル?の屋上から、垂直にバイクに乗って駆け下りてくるという大胆な登場。

明らかに人間技ではない笑。

宗教と金を扱っている話やテーマで、本来だったらシリアスになりがちなのだけれど、それをアクシャイのお茶目な演技と、超イケメンぶりに惑わされ、「これはロマンスですか?」という幻想を抱きそうになりました。

いやいやそれはないけど、「パッドマン」と同一人物とは思えないようなイケメンです。もともと身長も高いし、体も鍛えてるから、かっこいいのですが、ポーズがいちいち決まってるんですよ。このポーズはクリシュナ神のポーズなんだろうか、、、とうっとり眺めちゃいました。マジでイケおじです!

前半の祭り部分のダンスも楽しくてよかったです。アクシャイも踊ってくれたら嬉しかったなー。


「OMG」インド映画ネットフリックスで見逃しなし!!

「OMG」いかがでしょうか。

なかなか深いテーマですが、インド本国で大ヒット映画だったようで、おもしろく観ました。宗教の基礎知識があったら、もっと理解が深まり、興味深く観れたと思います。

宗教関係者がどの宗教なのか?がわからなかったのが、ちょっと、日本人にはハードル高いですかね。。。

ということで映画「OMG」、★★★★4つとさせていただきます!



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