『LION ライオン』ネタバレあらすじ感想実話インド映画★5

インド映画

NETFLIX配信中のアメリカ映画「LION ライオン~25年目のただいま」は、2016年に第89回アカデミー賞にて作品賞、助演男優賞、助演女優賞、撮影賞、脚色賞、作曲賞の計6部門にてノミネートされた、驚くべき実話をもとにした作品です。

楽天ブックスの映像バイヤーが、「2020年いい夫婦の日におすすめ」とした映画です。

夫婦で鑑賞してもらいたいおすすめ映画作品として「ヒューマンドラマ」部門4作品の一つとして挙げています。

そのストーリーは、世界各国で絶賛、感動の嵐を呼びました。

その驚くべき実話とは何か?

前半のハラハラドキドキから、ラストの怒涛の展開に、感涙必死の映画、本当のおすすめ映画です!


『LION ライオン~25年目のただいま』okome のヒトコト感想&勝手におすすめ度

 

  迷子にも 世界の果てまで Google Earth(グーグルアース)

  「勝手におすすめ度」★★★★★(絶対観た方がよい!)

『LION ライオン~25年目のただいま』監督&キャスト

「LION ライオン~25年目のただいま」監督

 ・ガース・デイビス

「LION ライオン~25年目のただいま」原作

 ・サルー・ブライアリー

「LION ライオン~25年目のただいま」キャスト

 ・デーヴ・パテール

 ・ルーニー・マーラ

 ・ニコール・キッドマン

 ・サニー・パワール(子役)


「LION ライオン~25年目のただいま」あらすじ

1986年のインド西部のカンドワ。5歳のサルーは、石運びの仕事をする優しく美しい母や頼りがいのある兄グドゥ、妹シェキラたちと、生活は貧しいが仲良く暮らしていた。グドゥやサルーは幼いながら、貨物列車に乗り込み石炭を盗んでは牛乳を買ったり、ごみ漁りをしてお金に変えたり、母の手伝いをしていた。サルーは、ちょっとしたお金が手に入った時に買ってもらえる揚げ菓子が楽しみだった。

ある日、サルーは、少し遠いところに仕事に行くという兄に無理やりついていく。列車に乗って着いたのは、夜中の人気のない駅。眠くてなかなか起きないサルーを、駅のベンチに寝かせ、優しいグドゥは「自分が戻るまで動かないように」と言い残し、真っ暗闇の中、仕事へ向かって行った。

ふと目を覚ましたサルーは、真っ暗で人気のない駅、高い鉄塔に不安になり、パニックになってグドゥを探し回る。が、ついに疲れて、乗り込んだ列車の中で眠ってしまう。

実は乗り込んだ列車は、長距離を走る回送列車だった。誰も乗り込まず、締め切られた列車は数日間走り、大都市コルカタの街に着いた。

サルーは必死に自分が住んでいた町「ガネストレイ」に帰りたいと駅員たちに話すが、全く通じない。サルーが使っていた言葉はヒンディー語で、ベンガル語を話すコルカタの人とは、コミュニケーションがとれない。 

行くところがなく、さまよっていたサルーは、地下道にたどり着く。そこでは数人のストリート・チルドレンがいた。言葉は通じないながら寄り添っていたが、深夜大勢の大人たち(人さらい?)に襲われ、捕縛されそうになる。

サルーはなんとか逃げ出し、再び路上生活を始める。

線路に沿って歩けば帰れるだろうと歩いていると、優しそうな女ヌーレが声をかけてくれ、食事と寝床を与えてくれた。しかしその女も人身売買の一味だった。

その場所も間一髪で逃げ出し、再び路上生活に戻るサルーだったが、親切な若者に出会い、警察に迷子として連れてこられる。

そこから、児童養護施設に収容されるが、大勢の子供たちが暮らすその場所は劣悪な環境だった。食事や寝る場所、一応勉強する時間もあるが、職員に次々に虐待され、自傷行為に走ったり精神を病んでしまう子供たちもいた。 

そんなある日、ミセス・スードという女性がサルーを訪ねてくる。スードは、劣悪な環境から子供たちを一人でも救いたいと活動し、海外の夫婦との特別養子縁組を取り持つ仕事をしている女性だった。スードは、サルーに、新聞広告で迷子のサルーのことを知らせているが反応がないこと、オーストラリアの夫婦が彼を養子に迎えたいと言っていることを告げる。

そして1987年、サルーは、オーストラリアのタスマニアに住むジョンとスー夫婦の養子に迎えられることになった。

サルーが生活に慣れてきた1988年、インドからもう一人の養子マントッシュがやってくる。マントッシュは、情緒不安定で、興奮し暴れる子どもだった。その自傷行為に走る姿は、インドの児童養護施設で虐待されていた子どもの姿と同じだった。

20年後、勉強やスポーツにいそしみ、健全に成長したサルーは、メルボルンの大学に進学することになった。複雑なマントッシュは一足先にひとり家を出て海辺でその日暮らしをしていた。

サルーは大学で、ルーシーと出会い付き合うようになる。ルーシーとともにインド人コミュニティーの会に参加したサルーは、そこでインドの揚げ菓子を目にし、さまざまな子供のころの記憶が蘇り始める。そして友人たちに、Google Earthグーグルアースでもともとの故郷を探せるのではないか、とアドバイスをもらい、自分のルーツに心が揺らぎ始める。

2010年、サルーは、タスマニアの自宅にルーシーを招待するが、マントッシュと争いになり、父母ともうまくいかず、結局二人はぎくしゃくして疎遠になってしまう。

 そのころから、サル-は、「25年間本当のインドの母や兄に会えない」といういら立ちで、仕事もせず、ジョンとスーに隠れて、ひたすら毎日Google Earthでインドの生まれた家を探す作業に囚われ始める。

そんな中、タスマニアの母スーが倒れ、具合が悪いという連絡が入る。マントッシュは薬漬けになり、薬代を稼ぐためにエビ漁に出ているという。「不幸になるために養子をとってしまったのではないか。自分の子供が生めたらよかったのに」と言うサルー。スーは「自分の子供を産むことはできたが、養子二人を迎えたいと思っていた。不運な子供を助ける意義だった」と答える。

スーの深い母の愛に応えていなかったと気づくサルーは今までの行動を反省し、グーグルアースで調べたものを破り捨てようとするが、そこでふと見たグーグルアースの写真と微かな記憶が触れ合った。線路や岩山、給水塔、草原、たどっていった先には一つの小さな村。その名前はガネッシュタライ。幼いサルーが覚えていた村の名前「ガネストレイ」の本当の名前だった。

そして2012年、ついにサルーはインドのカンドワを訪ねる。 そこにはサルーが帰ってくることを信じて村に住み続けた母の姿があった。


「LION ライオン~25年目のただいま」見どころ、感想、ネタバレあり!

「LION ライオン~25年目のただいま」子役のサニー・パワールが天使!

「一体、この子は誰?!天使じゃないかー!」と、のっけからやられました。

サルーを演じたのは、全インドの中、2千人もの中からオーディションで選ばれたサニー・パワールくん。大きな純粋無垢な目、一所懸命走る姿、全力で頑張る姿、どれをとっても守りたくなっちゃう、めちゃめちゃ可愛いんです!

当時6歳だったらしいのですが、すぐに演技のコツをつかみ、サルーになり切ったというサニーくん。彼なしでは、この映画は成り立たなかった気がします。

サニーくん、その後どんな映画に出たのかなと調べましたが、「love sonia」という映画にでたらしいのですが、日本では公開されてないようです。そのあとの情報はないので、俳優をやっていなのかどうなのか。。。

インドの子役さん、他の作品にも興味のある子がいたんですが、情報がないんですよね。いつか成長した姿も見たい気がします。

「LION ライオン~25年目のただいま」は「スラムドッグ$ミリオネア」のジャマールを演じたデーヴ・パテール!

「スラムドッグ$ミリオネア」は、私が大好きな作品なんですが、その主役を演じたのが実は、若き日のデーヴ・パテール!

あの時は、細くて、イケメン度も今ひとつ。。。だったのですが、いつの間にこんなにたくましく成長したんでしょうか?おひげがよいのかなー。

次々といい作品に恵まれている、いい俳優さんですよね。

「LION ライオン~25年目のただいま」インドの貧困、ストリート・チルドレン

路上生活する子どもたち。児童養護施設に押しこまれる子どもたち。保護されながら虐待される子どもたち。

サルーがいたのは25年前(今からだと35年位前ですね)だけど、基本的な環境は変わってないんじゃないか、と思います。

警鐘を鳴らす意味で、このシーンが入れられたんだろうな、という箇所がいくつかあります。

たまたま、サルーはオーストラリアのあの家庭に引き取られてラッキーだった。児童養護施設でサルーに「あなたは幸せ」という症状はどうなったのかなあ。

マントッシュの心と体に負った深い傷。同じような目にあった子どもたちが、少しでも癒されることを願います。

「LION ライオン~25年目のただいま」の「ライオン」ってその意味は?

「ライオン」ってなんだ?と思いますよね。最後の最後にこの謎が解き明かされました。

実は、サルーの名前だったのです。

サルーは自分のことを「サル-」と名乗ってたのですが、本当の名前は「シェルウ」。ヒンディー語で「ライオン」という意味の名前だったのです。

自分のルーツがやっとわかったのです。よかったね、サルー!


最後に。「LION ライオン~25年目のただいま」楽天ブックスバイヤーがおすすめ。いい夫婦の日にぜひ!ネットフリックスで見逃しなし!

「LION ライオン~25年目のただいま」いかがでしょうか。

インドでの片田舎で迷子になった子どもが、海を越え1万キロ離れた所から、グーグルアースを使って、25年後に自分のルーツを探し当てたというストーリー。

迷子?一万キロ?25年後?

実話なのが、本当に驚きです。わくわくします。

この映画は製作はアメリカなのですが、主演のインド人、デーヴ・パテールと子役のサニー・パワールの演技が素晴らしく、前半がインドが舞台なので、インド映画好きの人にぜひ見てもらいたく、ご紹介しました。

養父母の、世界に住む子どもたちへの愛、実母のいつまでも待ち続ける愛。答えが見つかった、というサルー。

お兄ちゃんのグドゥのことだけが、残念でたまりません。。。後半、涙が止まりませんでした。。。

もし私が迷子になっても、こんなに記憶は定かではなさそう。。。いや、サルーほんとにすごい。

いい映画ですよー。ほんとにおすすめ!

ということで、是非観ていただきたい映画、★★★★★5つとさせていただきます!


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