今回ご紹介するネットフリックスオリジナルの映画は「ザ・プロム」。
プロム、と言えば、アメリカの高校生が卒業に際し、着飾ってダンスパーティーのす、あれですよね?日本人からすると別世界なあのパーティです。
そのプロムをめぐっての、LGBTをめぐっての大ヒットアメリカン青春ミュージカルがこれ。
となったら、ちょっとワクワクしませんか?
アメリカブロードウェイのミュージカルを生で見たような感覚。
ではあらすじ感想など紹介させていただきますね。
華やかなブロードウェイミュージカルの世界へようこそ!
『ザ・プロム』Netflixヒトコト感想&おすすめ評価
正統な華やかな青春ミュージカル みんな歌がうまいー!!
「勝手におすすめ度」★★★★☆(うるうるしました)
『ザ・プロム』Netflix監督&キャスト
監督
ライアン・マーフィー
キャスト
メリル・ストリープ
ニコール・キッドマン
ジェームズ・コーデン
キーガン=マイケル・キー
アンドリュー・ラネルズ
ケリー・ワシントン
アリアナ・デボース
ジョー・エレン・ペルマン
「ザ・プロム」Netflix映画あらすじ(2020年 2時間 12分)
アメリカニューヨークの“ブロードウェイ。ディーディー・アレン(メリル・ストリープ)とバリー(ジェームズ・コーデン)は大ヒット間違いなしと意気込んで臨んだ、エレノア・ルーズベルトの生涯を描いた新作ブロードウェイミュージカル「エレノア」が評判悪く打ち切りに。元人気女優のディーディーもバリーも好感度が低く散々な批評でぼろぼろ。
そのころインディアナ州の保守的な⽥舎町のジェームズ・マディソン高校では、大騒動が起こっていた。高校最後のイベント行事プロムにレズビアンの恋人を連れていくというエマ(ジョー・エレン・ペルマン)にPTAが難色を示し、なんとプロム自体が中止になってしまったのだ。実は彼女の恋人アリッサ(アリアナ・デボース)はPTA会長の娘だったが、親に言い出せずにいた。
そのことをネットで知ったディーディーとバリーは、セレブのボランティア活動で好感度を上げる作戦を思いつき、同じく舞台でうまくいかないことを嘆いていたアンジー(ニコール・キッドマン)、テレビドラマで活躍していたオリバーらと共に、エマ応援のため高校に派手に乗り込むことに。
そして、ちょうどPTA対生徒会で対話集会が行われていた会場に、突然往年の大女優たちが乱入、派手にパフォーマンスを繰り広げる。事態はますます混乱するかに見えたが、州知事の介入などでプロムは開催されることになった。喜ぶエマと4人。
ディーディーは彼女のファンだったという高校の校長とディナーを楽しんだり、バリーはエマのドレスを選んだりとプロムに備え、時間を楽しんでいた。ところが、プロムの会場にエマが到着すると、がらんとした体育館に校長が一人。実行委員会がエマに内緒でもう一つの会場でパーティを開催していたのだった。意気消沈するエマを励ます4人。また4人が実は売名行為のため、高校に来たということが校長に知られてしまう。
オリバーは実行委員会の生徒たちに「ゲイはタブーなのか」と問いかけ説得する。
アンジーは行動を起こすことは悪くないとエマに話しかける。
ディーディーは別れた夫に阿り、エマのテレビ出演の権利をゲットするが、エマに拒否される。エマはエマのクールなやり方でプロムを開催したいという。それは自作の歌をネットで流し呼びかけ、共感と仲間を得る方法だった。
その方法に感銘を受けた4人はお金を出し合って、プロムの開催するよう計画することに。
そして当日。思いがけない光景が待っていた。果たしてエマのプロムは成功するのか。
「ザ・プロム」Netflix映画見どころ、感想一部ネタバレあり!
「ザ・プロム」グリーのプロデューサー
この「プロム」実は私の大好きな、大ヒットミュージカルドラマ『glee/グリー』が手掛けた映画だったんですー!
それがライアン・マーフィー。「グリー」と言えばシリーズが次々に作られ、スターを輩出した青春ミュージカルドラマ。私はこのドラマでたくさんの歌を覚えました。今でもカラオケでよく歌います(人に聞かせられるレベルかどうかはさておき。そしてどうでもいい)。
って考えると、若い主役の二人、ジョー・エレン・ペルマンやアリアナ・デボーズが今後大いに注目されそうな感じ。もう歌が圧巻。大女優たちに負けてないですよー。教室で朗々と歌い始めるとこなんか「え?ホントにマジうまいんですけど?」とびっくり。
大御所メリル・ストリープの歌声も、オスカー女優のニコール・キッドマン、コメディアン俳優のジェームズ・コーデンなどなど他の俳優たちの歌も実力派で「はあ。。。層が厚い。。さすがブロードウェイ」と感嘆。
正統派ミュージカル好きな人には本当におすすめの映画です!
「ザ・プロム」LGBT、さまざまなカップル、エピソード
この映画「ザ・プロム」は、ブロードウェイの派手でゴージャスな舞台から始まり、次々に歌とダンスが披露され、本当に楽しい映画です。
ただ、なんだろう。
お話モリモリ。安定感満載過ぎ。不安なとこがない。どこもかしこも分厚くてどっしりな印象。
映画なのでこの一話だけだし、時間も映画にしては長めの2時間半なんですが、ドラマとかでじっくり見たかったなあと思っちゃうエピソードばかりで。
ディーディーの元ダンナの逸話はもうちょい聞きたかったし、元ダンナのテレビ界で成功している姿との葛藤も見たかった。
バリーの17才の時のエピソード、お母さんとの和解も。LGBTに葛藤する二人の姿とかももう少し深く観たかったかな。エマのお母さんがいなくなっちゃう話とか、それで終わり?っていうあっけなさ。
イケオジ校長の生活も見たかった。現実逃避をしたくなっちゃうくらいないろいろ苦労がありそうですもの。校長の歌も素敵でしたわー。
アンジーなんてダンスや歌もあったんだけど、もはや脇役に見えちゃって。ホントはオスカー女優なのにあまり印象に残らなかったニコールキッドマン、残念無念。
中ではメリルストリープが圧巻すぎたかな。歌も姿もオーラありまくりで、ホントに見惚れてしまう凄い女優さんですねー。
ストーリーはLGBTを扱ってて、しかも人種も違うし、しっかり現代の問題に向き合ってるなと。
確か、アカデミー賞のルールに、LGBTを扱うこととか少数派に配慮した映画にすること、などが盛り込まれましたよね(うろ覚え)。それも意識した映画作りなんだろうな。
これは映画じゃなくて、7話でも10話でも、ドラマでじっくり見たかったお話かもです、Netflixさん。それだけ面白いエピソードのかけらがありましたよー。
「ザ・プロム」名言の数々
この「ザ・プロム」、「おおお、名言!」と思う言葉がいくつかありましたので、ご紹介。
ミュージカルで歌われる歌詞なんです。
校長
「芝居は現実から逃避する癒し。希望のない世界から現実の痛みを和らげる。家に帰ってきた気がする。逃げ込む場所が欲しい。現実があまりに辛くなっても諦めない」
バリー
「人生はリハーサルじゃない。終わってしまう前に波風立てよう」
本当に、映画やドラマ、ミュージカル、歌は、人生の癒しですよね。
コロナ下ですが、エンターテインメントが人々に寄り添い力づけてくれていることを改めて感じます。きっとそういう気持ちを制作者が込めたんだなーとしみじみ。
ここはうるうる来ました。もちろん最後のシーンもウルウルしますので圧巻のダンスと歌をぜひにー。
「ザ・プロム」テレビ対ネット、ユーチューブ?
往年のスターたち、おじさんおばさんの必死に考えた方法「テレビ出演」と拒否して、女子高校生が自分自身で作詞作曲プロデュースして「ネット戦略ユーチューブ発信」。
そしてそれが多くの視聴者の共感を得て、大勢の見知らぬ人々が集まってくるというオチ。
ううむ、と思ってしまいました。
大人にお膳立てされたテレビではなく、自分の生の声を率直に伝えたい、生の配信をしたいというのは、時代だなーと思ってしまいました。おばさんなら「え?テレビ?でるでる!」となっちゃうとこです笑。
あと、この映画、ネットフリックス配信に先駆けて実は映画館で上映されていたんです。どうだったかなあ。この映画はほんとに素敵なミュージカルシーンが満載なので、劇場の大きな画面で見たら豪華絢爛、まさに本場で見ているような感覚になるのでは?と思います。
自宅のテレビでもいいんですがちょっともったいない感じ。できるなら壁一面どどーんと広く見てみたい。
コロナ下、外出する人も減っていたので、観たくても見れない人が多かったかも、、、と残念な気持ちになりました。
「ザ・プロム」ネットフリックス映画新作見逃しなし!圧巻のエンディング、エンドロールも見てくださいね。
「ザ・プロム」いかがでしょうか。
「芝居は現実から逃避する癒し。希望のない世界から現実の痛みを和らげる。家に帰ってきた気がする。逃げ込む場所が欲しい。現実があまりに辛くなっても諦めない」
この言葉大好き!
映画やドラマ、ミュージカル、歌は、人生の癒しですよね。
コロナ下ですが、エンターテインメントが人々に寄り添い力づけてくれていることを改めて感じます。きっとそういう気持ちを制作者が込めたんだなーとしみじみ。
最後のエンディングの歌とダンスも圧巻です。お茶目なエンドロールも素敵!
ということでミュージカル映画「ザ・プロム」、★★★★4つとさせていただきます!